韓国国際ジュニアテニス大会は韓国のヤングで毎年8月下旬頃に開催されるU10、U12対象の国際大会です。
現地の正式名称はKETF International Junior Tennis Championshipで、下図の通りSERIES1とSERIES2、二大会開催されます。
意外と現地の大会名がヒットしがたいのですが、下図を参考にしてください。この大会では韓国では世代最上位グレードのジュニア大会で、周辺複数の国のジュニアがワイルドカード枠で参加する国際色豊かな大会です。

世界的に見て、U12はまだジュニア内でも子供扱い。ただ韓国でもトップ層はテニスに熱心で、小さいころからエリート教育が施されていて、体も大きくレベルは高いです。日本では特定の大会にエントリーして勝つだけですが、韓国の場合はその母集団も違うので上位シードは非常に強い。
韓国国際テニスの予選は春から夏にかけて日本各地で開催され、この予選で勝ち抜いた40名程度が約10日間かけて、8月下旬に遠征します。
参加要件
こちらは例年、予選募集の入り口がわかりにくい点が最大の特徴でした。
少し前はJOPで募集してましたが、昨年はテニスベア(しかもジュニアではなく一般イベント欄)。いつの間にか募集が始まり、いつの間にか終わっています。しかし、2026年は予選の大会スケジュールがわかりやすく整備されて開示されました。非常にわかりやすくまとまっています。
通常、世界大会の予選は同じHP(独自、JOP、テニスベア、スポ人など)で募集されますが、この大会は特に関東圏、毎年募集媒体が異なります。このあたりはかなりラフです。
今回のようなわかりやすい案内が毎年出るかわかりませんので、この大会に参加する確実な方法は、予選が毎年開催される4~6月頃に、定期的(1か月に1度程度)に、「韓国国際テニス 予選」などで検索することです。漏れないようにカレンダーにスケジューリングしておくと確実です。
予選で優勝、準優勝者に権利が与えられることが多いと認識していますが、今回の要件で明記されていました。
権利を得ると本戦参加の意思確認が求められ、数日以内に回答する必要があります。
遠征費用は20万円程度(大会エントリー費、宿泊費など)で、海外渡航費は別途支払う必要があります。
海外渡航費は大韓航空などで、日本各地から韓国へ移動します。費用は比較的安く工夫してくれている印象です。
上記公式では大会の詳細にあまり触れられていませんので、そのあたりも踏まえて解説します。
韓国遠征

海外遠征全てに言えることですが、「食事」「ホームシック」が気にかかります。
国内で数日の合宿であれば経験がある子も、海外で10日にも及ぶ遠征で、辛くなってしまう子も散見されるようです。
食事も同様で、日々何の不自由もなく、毎日好きなものをたくさん食べられる環境からガラッと変わります。
当然味付けも異なり、遠征後にすっかり痩せてしまったりする子も出てきます。
遠征のメリットは、このような非日常な経験を通して、一回りメンタルが強化されて強くなることです。
コーチも5~6名帯同頂き、安心できる体制です。また、現地での外国人との試合は言葉は通じないもののいつもと違ったアウェイでの国際間交流があります。国は違えど、テニスを続けている限りまた試合することになるライバルですが、この段階で試合した子は、友人になりえます。
シングルスでは人次第でこれは日本と同様ですが、ダブルスでは、相手の韓国人ペアのマナーの良さも目立ちます。
あとニコニコ楽しそうにやっている。自分たちが負けていてもスコアカードを積極的に更新したり、良い印象です。
終わった後も何らかのコミュニケーションを取ったりすることもあり、色々な視点で将来につながるでしょう。
一言二言でも韓国語を知っていくとコミュニケーションが取れて良いでしょう。
言葉の問題でなかなか難しいですが、現地で過ごす時間が長いので現地のお友達ができれば最高ですね。
公式戦は、現地到着翌日から早速始まります。
早朝からアップを兼ねた練習があり、試合に負けてしまった場合も、翌日からコンソレや練習試合があり、何もない日がないように工夫されています。サーブ的当てや花火などのイベントもあります。
OPは直前にならないと出ないし、よく変わります。現地で配布されるパンフで概要確認し、コーチから最新情報を共有してもらいましょう。
試合構成

試合は上述の通り、二試合あります。
早期に負けてしまっても、また一から切り替えて挑戦できますのでモチベーションが維持しやすいです。
シングルスは3ショートセットマッチ、ダブルスは1セットマッチが主。
ダブルスは現地で組みますが、これは結構重要。
始めからお友達がいれば事前に組むことが決まっていたりするので、何も準備していないと選択肢が限られます。
もし仲の良いお友達がいれば、先に話をしておくと良いかもしれませんね。
現地の試合の様子はインスタを通じて細かく配信され、保護者に対しての気配りが感じられます。
また、試合後は個別にコーチからラインなどでスコア、試合の要旨が報告されます。毎日日誌で試合記録を残しますので、後日に振り替えることができます。
新しいアカウントが作成されたり、今回のような国内予選案内が作成されたり、年々情報は充実しているようです。
インスタがないとリアルタイムの情報がほとんど入ってこないので、参加される際は保護者もインスタアカウントは必須です。
アクセス・移動手段
試合会場は楊口(ヤング)テニスパークです。
外のハードコートと、新築のインドアコートがあります。これが救いで、外のトイレは綺麗とは言い難いのですが、インドアはものすごく綺麗です。二階から観戦もできて、涼しくてほぼ有明インドアと同様に快適です。
韓国は保護者も行きやすい点が特徴で、初の海外遠征で多くの保護者が観戦に訪れます。
しかし、ヤングへは空港からかなり距離があります。羽田から山梨のクラブベルデへ行く行程をイメージ頂くと良いです。
観光地ではないので、ガイドブックなどで手厚く説明されてはいません。このため、保護者向けにできるだけ詳しい説明ができるようにしたいと思います。
ホテルをどこにするかなど、道中のスケジューリングは苦労します。
個人的には、ホテルはヤングで取ることはお勧めしません。ヤングではホテルというよりペンションが主で、学生向けの宿泊施設が多いです。都度ヤングまで来るのは不便と感じるかもしれませんが、この遠征は保護者向けに設計されていない都合上、ホテルは道中の繁華街で取って、必要な範囲で観戦に訪れるのが健全と思われます。
空港から会場までですが、レンタカーで行く場合はそれで終わりなのですが、韓国はやや運転が荒いこともあり、慣れていなければお勧めしません。
この他、ルートとしては主に下記3点があります。
AREX(Airport Railroad Express)とは、仁川国際空港とソウル市内を結ぶ高速鉄道サービスで、2種類の列車があります。直通列車は仁川国際空港からソウル駅まで直通で、40分余りで移動できます。一般列車は、金浦空港や弘大入口駅など、全13駅に停車します。ヤングへはソウルを経由して向かいますので便利です。
リムジンバスは、空港出口でバスチケットを買って(窓口、券売機)、乗るだけです。
券売機は日本語表記(トップ下段に選択肢あり)もあり、どの券売機も同じ構成ですので、一度慣れると言葉が通じない窓口より簡単です。クレジットカードも使えます。
特に、目的地のヤング発着はリムジンバスになることが多いので、ヤングへ行く限りでは、バス中心の構成がおすすめです。
タクシーは、日本よりも距離に対する金額はリーズナブルですが、ヤングまで行くとなると公共交通機関と比べて費用がかなりかかります。2万円以上はかかると考えた方が良いでしょう。その他道中でのタクシーはぼったくりは聞きませんが、街中の乗車拒否は多いです。
これら超長距離はともかく、ホテルからの移動(シティホテルであればフロントでお願いできる)、駅前などのタクシー指定場所、アプリ(カカオタクシーなど)の利用は有効で、活用してください。ソウル内では長距離移動しても1,000円~2,000円相当で済むことが多いです。ヤング近辺もバス停からテニス場まで近距離ですが乗せてくれます。
まとめると、空港からヤングへの交通公共機関において、特定の直通ルートはなく、電車とリムジンバスで乗り継いでいくことになります。ただ、目的地のヤングは電車では行けませんので、どこかでリムジンバスに乗る必要があります。
ちょっとした移動で、タクシー、電車、バスとこの3点を使いこなせるようになれば、移動の敷居はぐっと下がります。日本のパスモに相当するTマネーカードは必須で、予めカードをコンビニなどで購入して券売機でチャージ(日本と同じ要領)しておけば、電車でもバスでも利用できます。
慣れてくると、ソウル内のどこにいても、行きのヤング、帰りの空港でも効率的に移動できます。

高速バス網は、東ソウルバスターミナルから韓国各地に広がっており(新宿のようなもの)、ヤングまでのバスもあります。
この点、「一般」と「優等」があります。優等とは席のことではなくバスの種別で、一般は1,500円相当、優等は2,000円相当で少し差があります。優等は高速中心で進みますが、一般は高速を乗り降りして停車駅が多いです。この結果、時間が長くなります。
ホテルをソウル内の任意の場所で選び、タクシーか電車で東ソウルバスターミナルまで行き、優等でヤングへ向かえばルートとしてはシンプルです。但し、2時間弱かかりやはり遠いです。
この過程の「一般」で止まる春川(上図の橙色のレストランがある場所)は電車の終点で、ここまでITXという有料の快速急行で向かうこともできます。
この春川はタッカルビの発祥の地とされ、ヨン様で有名。
中心地はお店が多く賑わっており、ヤングへ向かう時間が1時間程度に短縮されますので、ここを拠点にするのも良いかと思います。

ヤング周辺
ヤング近辺まで来ると、もう北朝鮮の国境まで20キロ。ホテルも選択肢はほぼなく、ペンションが中心となります。バス停近くはお店が多いですが、会場近くはレストランがなく、車がないと移動も億劫になります。
下図のバスターミナル近辺はお店の数が多いのですがのどかな街という印象はぬぐえず、ソウルまでも距離がありますのでご注意を。

ヤングのバス停から会場までは1キロ程度で、時期がら暑いですが歩くのに支障ありません。
下図は道中。

ヤングから帰りのバスは、19時ごろが最終です。ここに取り残されると厄介ですので、帰りのバスは気を付けましょう。一般も含めると1時間に1本はバスがあります。

食事
食べ物は会場で屋台が出ていますが、他に当てがないので選択肢が限られます。有明のキッチンカーのようなものですね。このため、何か持っていくか、ヤングバス停近くで調達しておきましょう。

ソウルの観光を重視するのであれば、ソウルでお好きな場所にホテルを拠点にタクシーで東ソウルバスターミナルへ移動すれば、ヤングまで直通、安価でバスで行けます。これに対し、ヤングへのアクセスを重視するのであれば春川かヤングを拠点にするとよいでしょう。
2店、おすすめをご紹介しておきましょう。
まずは春川。駅から少し離れた所に「ダッカルビ通り」があります。
この通りと周辺だけ急に店や人が激増して賑わっています。
ここに無数のダッカルビのお店があり、客引きの声も活発です。イメージは焼肉で有名な鶴橋の駅前。
うち、間違いないお店がこちら↓


店員が調理してくれるので楽です。ボリュームもあり、リーズナブル。
春川自体、観光地からやや離れているので町としては落ち着いています。

次に東ソウルバスターミナル。
精肉店でもあり、ここで食べた焼き肉が一番美味しくて、店内も清潔で、ホスピタリティも一番でした!
叙々苑のような品質・高級感もありながら、庶民的な雰囲気も併せ持ち、後悔することはありません。多分。
我が家が行ったのはかなり前ですが、今も健在の模様。
もし他にお目当てがなかったら試してみてください(感想も教えて~)


ガイドブックで宣伝されている繁華街の店は混んでいて対応も必ずしも良くはないのですが、地元で愛されている綺麗な店の方が良いなと個人的には思っています。日本で言うと、今や外国人だらけの新宿や渋谷に全ての名店が揃っているとは限りませんよね。そんな感じです。
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