兼ねてより噂されていたピュアアエロの新作が、2026年2月19日にリリースされました。
バボラは3年ごとにシリーズ新作がリリースされる傾向があり、2024年はピュアストライク、2025年はピュアドライブでしたね。そして2026年はピュアアエロじゃないか?とずっと言われてきました。
そして新作が望まれるベストタイミングで、12月にインスタで「黄色ベースの背景」に「FOR REAL SPIN」とピュアアエロを匂わせる開示があり、1月にはピュアアエロ新作のお披露目があり、試打会も開催されました。
バボラ公式インスタグラム
https://www.instagram.com/reel/DR1fHfFEYBa/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
前ピュアアエロも流行りましたから、個人的には(ジュニア界では)ピュアドライブ以上の人気になってもおかしくないと思っています。ピュアドライブは間違いない素晴らしいラケットですが、いわば有能な暴れ馬。
飛びすぎるのとやや硬いこともあり、ジュニア界ではナイロンで扱いに苦労するジュニアもいました。
ジュニアにおいては、ピュアドライブ以上の人気になってもおかしくないと予想します。
Pure Aero (ピュアアエロ)2026の特徴
ピュアアエロ2026は何が変わったのか
ピュアアエロ2026は、見た目やスペック表だけを見ると、2023と大きく変わっていないように感じる方も多いと思います。
実際、重量帯・フェイスサイズ・モデル構成は基本的に踏襲されていますが、シリーズ全体を通して見ると確実に手が入っている共通点があります。
ここでは、モデル個別の違いではなく、2026世代として共通する変更点を整理します。
① フレーム形状の見直しによる「振り抜き方向」の進化
2026モデルで最も大きな共通変更点は、
フレーム、特にスロート(喉元)周辺の形状が再設計されていることです。
狙いは明確で、空気抵抗を抑え、スイング中の引っかかりを減らし、ヘッドスピードを出しやすくするエアロ性能の最適化。
ピュアアエロはもともと空力設計が売りのシリーズですが、2026では「さらに洗練された形」に調整された世代と言えます。重要なのは、パワーを上げた、飛びを強くした、という方向ではなく、「同じ力で、より振り切りやすくする」方向の進化である点です。
② NF2 Tech のアップデート(打球感・振動対策)
2023モデルでも採用されていた NF2 Tech(天然素材=亜麻繊維)は、2026世代で全モデル、最新バージョンに更新されています。
ポイントは、打球時の不要な振動を減らし、それでいてボールを捉えた感覚は残すという減衰の質の調整です。
近年のピュアアエロは、スピンはかかるが硬さを感じるというレビューもありましたが、2026はフィーリングを少しマイルド寄りに寄せた印象です。
ジュニア・女性・大人プレーヤーまで含め、使い手の幅を広げるための調整と言えるでしょう。
③ スピン重視のDNAは継承
2026のピュアアエロは 「別物」になったわけではなく、16×19中心のストリングパターン、高めの打ち出し角、回転を前提とした弾道設計といったPure AeroのDNAは継承されています。
2026は、スピンを強くしたというより、 スピンをより振りやすくしたというニュアンスが伝わりやすい。
これはVcoreと違う言葉使いですが、似たところを意図しています。
(2026年1月)YONEX:新VCOREリリース:特徴をわかりやすく解説 | テニジュ
実際にどちらがよいかは、両方振って確かめてみることでしょうね。
④ モデル構成・役割分担は2023から継続
2026モデル全体を見ると、
- 98 → コントロール寄り
- 100 → バランス型
- Team / Lite → 操作性重視
- Plus → パワー・長尺
といった モデルごとの立ち位置は変更されていません。
「2023で100を使っていた人は、2026でも100を軸に考えればいい」という整理が可能です。
ジュニアはピュアドライブで展開されている255gのスーパーライトが加わり、小学生のジュニア選手の27インチへデビューが容易になりました。
⑤ セッティング前提がやや“扱いやすい方向”へ
推奨テンション表記などを見ると、2026モデルはやや低めスタートを想定している傾向があります。
これは、フレーム剛性や飛びを強くするといった単純な変更ではなく、プレーヤー側の負担を下げる意図が感じられる調整です。
特にジュニアや成長期の選手にとっては、同じピュアアエロでも、少し優しくなったと感じる可能性があります。
2026 Pure Aero 各モデルスペック比較
| モデル名 | フェイスサイズ | 重さ (素上) | バランス | ストリングパターン | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Pure Aero 100 | 100 sq.in | 300g | 320mm | 16×19 | シリーズスタンダード、万能スピン系 |
| Pure Aero Team | 100 sq.in | 285g | 320mm | 16×19 | 軽量&操作性高い、中〜上級者にも◎ |
| Pure Aero 98 | 98 sq.in | 305g | 315mm | 16×20 | コントロール重視、上級者対応 |
| Pure Aero Lite | 100 sq.in | 270g | 330mm | 16×19 | ジュニアや女性向け、軽快スウィング |
| Pure Aero Super Lite | 100 sq.in | 255g | 330mm | 16×19 | 最軽量、初心者〜中級者向け |
| Pure Aero Plus | 100 sq.in | 300g | 320mm | 16×19 | 長尺(27.5″)でパワー寄り |
ピュアアエロ(100)|王道
300g・100平方インチのいわゆる王道スペック。
2026モデルでは、従来よりも振り抜きが軽く、打球の出どころが素直になった印象です。
スピン量を出しやすいのは当然として、
- 無理に振らなくても高さと深さが出る
- 回転をかけても弾道が暴れにくい
という点が、このモデルの強み。
▶ こんな人に向く
- フォアでしっかり振っていきたい中級者以上
- スピン系だけど、安定感も欲しい人
- ピュアアエロ初挑戦のプレーヤー
「スピン特化だけど扱いにくい」という印象を持っていた人ほど、2026は試す価値があります。
ピュアアエロ 98|コントロール寄りのスピンモデル
98平方インチ・305gという構成からも分かる通り、明確に競技者向けです。
ボールを“持つ”感覚があり、振り切った時のコントロール性能が高いのが特徴。
100と比べると、
- ミスヒット時の許容は小さい
- その代わり、狙ったコースに収めやすい
という性格です。
▶ こんな人に向く
- ラリーで主導権を握りたい上級者
- スピン量より「収まり」を重視したい人
- フラットドライブも混ぜるプレースタイル
「ピュアアエロ=荒れる」というイメージを覆す、かなり大人しいエアロです。
ピュアアエロ プラス|長さで攻める人向け
27.5インチの長尺仕様。
スペック上は同じ300gでも、実際の振り心地はかなりパワー寄りになります。
特徴はシンプルで、
- サーブの伸びが出やすい
- 高い打点からのスピンが強烈
一方で、細かいタッチや素早い切り返しは慣れが必要。
▶ こんな人に向く
- サーブ・フォアで主導権を取りたい
- 後ろから叩いて押し切るタイプ
- 長尺に慣れている、または興味がある人
体格がある選手や、パワーを武器にしたい人にはハマります。
ピュアアエロ チーム|ジュニアにおすすめ。扱いやすさ重視
285gという絶妙な重量設定で、
軽すぎないけど、疲れにくいのがこのモデル。
スピン性能はしっかり残しつつ、
- 振り遅れにくい
- 試合後半でもスイングが落ちにくい
という点が魅力です。
▶ こんな人に向く
- 体力に不安が出てきた大人プレーヤー
- ジュニア卒業後の移行モデル
- 300gが少し重く感じる人
競技志向でも「現実的に使い続けられる」1本です。
ピュアアエロ ライト|ジュニアにおすすめ。振れることが最大の武器
270gの軽量モデル。
スイングスピードを出しやすく、回転をかける感覚をつかみやすいラケットです。
パワーは控えめですが、
- 自分で振る癖を作りやすい
- 無理な力を使わずに回転をかけられる
という意味では、育成的な側面もあります。
▶ こんな人に向く
- 女性プレーヤー
- 中学生前後のジュニア
- フォーム作りを重視したい人
「軽い=簡単」ではなく、振ることを覚えるラケットという位置づけです。
ピュアアエロ スーパーライト|ジュニア27インチデビューの選択肢
255gとシリーズ最軽量。
スーパーライトといえば、ピュアドライブでしたが、今回ピュアアエロでも発売。
扱いやすさを最優先にしたモデルで、ボールに当てる不安が少ないのが特徴です。
▶ こんな人に向く
- テニスを始めたばかり
- 体力・筋力に不安がある
- ジュニアの導入用
競技用というより、テニスを楽しく続けるためのモデルと考えると分かりやすいです。
この他例年通り、26インチ以下のジュニアモデルも発売されます。
アルカラスが98を使用
ピュアアエロと言えばご存じの通りスピンに定評があり、2023年はジュニア間でも、そりゃもう流行りました。
どの会場でも黄色と黒のラケットを見ましたね。
その後ピュアストライクと定番のピュアドライブの新作を経て、少し黄色が減り、セールで安くなることも目立ってきたピュアアエロシリーズ。
そして今年、ジャパンオープン(有明)で圧倒的な強さを見せて、大人気だったアルカラスが使用しているのがピュアアエロ98。
カルロス・アルカラスの子供時代:幼少期~ジュニア期~現在の軌跡に学ぶ | テニジュ

凄いスピンでしたね。相手とのラリーをスピン一発で軽く終わらせるのですから、老若男女問わず、多くのテニス選手を魅了しました。
アルカラスはジュニアは真似しない方がよい(できない)と仰るプロもいらっしゃいましたが、多くのジュニアは憧れたでしょう。
アエロ、ピュアアエロシリーズの歴史
| 年代 | シリーズ / モデル | 世代・位置づけ | 主な変更点・トピック | 日本国内発売時期 |
|---|---|---|---|---|
| 2003年 | 初代「アエロ」シリーズ誕生 | アエロコンセプトのスタート | バボラがスピン特化の新シリーズ「アエロ」を発売。後のアエロプロドライブ/ピュアアエロの原点。 | 2003年 |
| 2005年 | アエロプロドライブ(初代) | 「現行ピュアアエロ」の原型 | ウーファー・グロメット・システムを搭載し、スピンとパワーのバランスが一気に実用レベルに。ナダルが同年の全仏で初優勝。 | 2005年 |
| 2007年 | アエロプロドライブ(2代目) | コアテックス搭載期 | V字型の「コアテックス」初搭載。不快な高周波をカットし、打球感がマイルドに。 | 2007年 |
| 2009年 | アエロプロドライブ(アップデート) | Cortex強化モデル | 2007年モデルのコアテックスをアップデートし、より扱いやすい打球感に。日本でも爆発的ヒット。 | 2009年 |
| 2013年 | アエロプロドライブ(4代目) | “最後のアエロプロ” | コアテックス・アクティブテクノロジーを採用し、完成度が高く今も愛用者が多い世代。 | 2013年 |
| 2015年モデル | ピュア アエロ(初代=2016モデル) | ピュアアエロ第1世代(名称変更) | シリーズ名が「アエロプロドライブ」から「ピュア アエロ」に変更。アエロモジュラー2+FSIスピンを採用し、フレーム内蔵ウーファー&コアテックスで空気抵抗を削減した“元祖ピュアアエロ”。 | ピュア アエロ:2015年8月12日(日本先行発売)/チーム・ライト:2015年8月27日/ツアー・プラス:2015年10月11日 |
| 2018年モデル | ピュア アエロ(2代目) | ピュアアエロ第2世代 | スロート部に「カーボン・プライ・スタビライザー」、フェイス3・9時に「コアテックス・ピュアフィール」を搭載。より柔らかい打球感と安定性を強化。 | 2018年9月15日(ピュアアエロ/チーム/ライト)、2018年12月(ツアー/プラス) |
| 2021年 | ピュア アエロ ラファ(初代) | ピュアアエロ初のシグネチャー | ナダルのカラーリングを採用したシグネチャーモデル。中身は2代目ピュアアエロ系テクノロジー(アエロモジュラー3、コアテックス・ピュアフィール等)。ジュニア26インチも同時展開。 | 2021年3月 |
| 2022年モデル | ピュア アエロ(3代目) | ピュアアエロ第3世代(現行ベース) | NF²-Tech(亜麻繊維)、SWXピュアフィールを採用し、打球感を大きくマイルド化。ストリングパターンもセンターフォーカス寄りに最適化された“2022モデル”。 | 2022年8月発売(日本) |
| 2023年初頭 | ピュア アエロ 98 / + / ライト(2022世代の追加機種) | 3代目シリーズの拡張 | 2022年8月発売の新ピュアアエロシリーズに、よりハードな「98」「+」、軽量の「LITE」が追加。ヘッド98インチ・16×20パターンの「98」はVS後継として精密性重視。 | 2023年1月25日に98/+/LITEを発表 |
| 2023年 | ピュア アエロ ラファ 第2世代(RAFA / RAFA ORIGIN) | ラファモデル第2世代 | RAFA ORIGINはラファ実機と同スペック(約317g/330mm)、RAFAはその軽量版。カラーリングも一新された“ラファ第2世代”。 | 2023年4月11日 |
「フルモデルチェンジ」としては 2015(初代ピュアアエロ) → 2018(2代目) → 2022(3代目) の3世代構成で、
そこに2021・2023年のラファ系シグネチャーと2023年の98/+/LITE追加が乗っているイメージですね。
ざっくり言うと、
- 2000年代前半:「アエロ」シリーズ誕生(アエロプロドライブ時代)
- 2015年:名前が「ピュアアエロ」に変わる(第1世代)
- 2018年:打球感がマイルドになった第2世代
- 2022年:亜麻素材などでさらに柔らかくなった第3世代(現行ベース)
- 間に入る形で、**ラファモデル(2021・2023年)や98インチ版(2023年)**が追加
という流れになっています。
親目線でお子様のラケット選びという意味で見るなら下記の通り。年々進化しています。
- アエロプロドライブ時代(~2013年)
- 名称は違うけれど、今のピュアアエロの“ご先祖さま”。
- かなりハードなモデルも多く、ジュニアにはややオーバースペックになりがち。
- ピュアアエロ第1世代(2015年発売モデル)
- ナダルのイメージそのままの「グリグリ系スピン」。
- 打感は硬め。体ができていない子にはちょっとしんどい世代。
- 第2世代(2018年)→第1世代ラファ(2021年)
- 振動対策素材が入り、少しマイルドになったスピンラケット。
- 競技ジュニアのメイン機種として今もよく見かけるゾーン。
- 第3世代(2022年)+98/+/LITE+ラファ第2世代(2023年)
- 亜麻素材や新しい振動吸収技術で、しっとり系の打球感に。
- 98・RAFA ORIGINのような“かなりハードなモデル”から、LITEやRAFA(軽量)まで幅が広い。
2025~2026年冬はスピン系のVcoreも新作リリース:人気動向は?
2026年は1月よりヨネックスのVCOREも新作が出ますし、この冬はラケットスピン王者の横綱対決になりそうです。
それにしても、なぜ同じタイミングで(笑)。比較談義も盛り上がりそうです。
発売前のピュアアエロとVcore人気の前哨戦では12/9時点で差は僅少でしたが、徐々にピュアアエロの人気が目立ってきました。
12/16時点でピュアアエロ26票、Vcore10票でピュアアエロリード!
12/20時点でピュアアエロ50票、Vcore13票でピュアアエロが差を広げています。
12/25時点でピュアアエロ68票、Vcore17票で、ピュアアエロとVcoreの人気は凡そ8:2で推移。
12/30時点でピュアアエロ82票、Vcore17票で、ピュアアエロが更にやや伸ばしました。
1/7時点でピュアアエロ103票、Vcore21票で、比率的には維持。1か月経過時点で、8割強がピュアアエロ支持で安定しています。
1/15時点でピュアアエロ123票、Vcore28票で、比率も安定してきました。数も増え、詳細発表前ではピュアアエロとVcoreの支持比率は8:2程度のようです。
1/31時点でピュアアエロ136票、Vcore31票。ピュアアエロの詳細がリリースされましたが、比率は変わらず。ピュアアエロが引き続き期待されているようです。
上記はピュアアエロの期待が未知数な状況の前評判にすぎません。詳細発表後、発売後の推移と比較した変化を踏まえ、人気動向を掴んで頂ければと思います。
(2026年1月)YONEX:新VCOREリリース:特徴をわかりやすく解説 | テニジュ
この他、色々なラケット比較は下記もどうぞ!
【27インチ】人気のジュニアテニスラケット比較:U12小学生・2025年最新 | テニジュ
【26インチ】人気のジュニアテニスラケット比較:U12小学生・2025年最新 | テニジュ
【25インチ】人気のジュニアテニスラケット比較:U12小学生・2025年最新 | テニジュ


コメント