関東ジュニアテニス:ダブルエントリー・トリプルエントリーのパラドックス

ジュニアテニスが伝統的に抱える問題は雨天延期、セルフジャッジ、そして本日の論点、公認大会のダブルエントリーでしょう。毎年、年末になるとポイントを巡るシード争いが活発になり、ダブルエントリーが増えます。

ダブルエントリーとは、要綱に記載された同じ本戦日程に複数エントリーすることです。
ダブルエントリー自体はルール上問題なく、どちらかを前日までにキャンセルしないといけないルールがありますが、複数エントリーすることで有利な大会を選択するメリットがあります。
トリプルエントリーは俗語で、3つ以上の試合にエントリーすることで、2つをキャンセルしないといけないこととなるため、有利な大会を選択したい意図が垣間見えてややネガティブな印象があります。

つまり、お金を払って複数回くじを引くようなものですが、複数エントリーで一見有利のように見えるこのダブルエントリー、色々と副作用もあります。それゆえ、パラドックス(一見正しそうに見える前提や論理から、矛盾した、あるいは納得しがたい結論に至ってしまう状況や命題のこと)という言葉を用いたのですが、平たく言うと、選択できる点は有利だが、色々な側面で自他ともに悪影響を被ることがあります。

まず、欠場が必ず紐づくこととなりますが、欠場された相手方は、自分の方が優位(強い)の場合は喜ばれる場合もありますが、基本は相手方の試合の機会を奪うこととなります。公認大会では1,2試合だけということもありますので、遠方から来て試合がWOとなった場合、ただ帰るだけとなってしまうこともあります。

ところが、自分が格上で、相手方は自分が休んでほしいと思っているだろう時ほど、自分は欠場せず参加する可能性が高くなります。すると、選ばれた相手方は、自分が弱いから選ばれたとダブルショックですよね。
このように、ゼロサムゲーム(誰かが得をすると誰かが損をする)のような所もあります。

また、ダブルエントリーするということは有利な大会を選びたい(基本的に相手方の欠場は嬉しい)意向になるでしょうが、相手方もよく調べますので、「この人は休むかも」と期待を抱き、相手が何らかの事情で出場を迷っていた際、欠場しにくくなります。このあたりがパラドックスです。

私自身、「よくダブルエントリーする同レベル以上の選手」は同日の大会を調べて、案の定ダブルエントリーしていたら、どちらに出るかな、と推定して全体ドローも見て考えます。予選も含めた複数エントリー(これは公式ルールのダブルエントリーではないが、複数試合が被っていることは同じ)もありますから、ダブルエントリーで休むかもとなれば、自身は選ぶ理由ができますね。
この点、来てほしくないと思っていたところで自分の方を選択した場合、自分の方が与しやすいと判断されたということになり、これまた気分は良くない所です(笑)。

上記のように色々詮索され、調べられます。
ダブル、トリプル常連になりすぎると、皮肉をこめて外野からあることないこと、色々言われます。
たくさんエントリーをして出るのは一つですから、ポイントが欲しくて当たった人はラッキーとなってしまいますし、1試合しかなくその試合のために遠方から出向いた際は、本当に来るかな?と不安になりますよね。試合がないかもしれないのに、クラブヴェルデや、清水善造、大磯、白子などなど、関東全域を観光地までお金と時間をかけて往復するわけですから、勝手に悪印象を抱かれてしまいます。

対策としては、予選と本選で分けると良いかもしれませんね。
本線の日程は被っているけど、予選に回りそうな試合と本選ストレートで入れるのであれば、エントリー時点ではダブルエントリーではないし、相手方も確定していないのでごく自然です。

このように、ダブルエントリーは得することばかりでもないため、副作用に留意し、空気を読んで、慎重にして頂ければと思います。


WOWOW
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次