宇都宮市の中心部でクマの目撃情報が相次ぎ、6月8日、市立小中学校が臨時休校になるというニュースがありました。
クマというと、登山やキャンプ、山奥の話というイメージを持つ方も多いと思いますが、近年は住宅地や市街地、学校周辺、運動公園の近くでも目撃されるケースがあります。
テニスをしている家庭にとっても、これはまったく無関係な話ではありません。特に、山沿いの運動公園、林や藪に隣接したテニスコート、早朝や夕方の練習、子どもだけでの移動がある場合は、目撃情報も散見され、少し注意しておきたいテーマです。
ただし、最初に強調しておきたいのは、テニスコートに行くこと自体が危険という話ではないということです。
多くの市街地コートや住宅地の中にあるスクールでは、クマと遭遇する可能性はかなり低いため、大切なのは不安を必要以上に大きくすることではなく、危険が高まりやすい条件を知っておくことです。
最近の事例
| 事例 | 内容 |
|---|---|
| 富山県魚津市・魚津桃山運動公園 | 2025年11月9日20時45分ごろ、魚津桃山運動公園のテニスコート付近で小熊1頭が目撃。市は「熊鈴等を携帯し、十分に気を付けて利用」と注意喚起。 |
| 北海道砂川市・日の出公園テニスコート | 砂川市でクマの目撃・捕獲が相次いだ際、市は日の出公園のテニスコートを午後6時以降閉鎖。通学路対策も行われた。 |
| 長野県大町市・日向山サービスセンター南側テニスコート付近 | 2026年6月3日午前9時35分ごろ、平地区の日向山サービスセンター南側テニスコート付近で親子グマが目撃されたとの動物出没情報。 |
クマの出没は、登山道や山奥だけの話ではありません。
実際に、富山県魚津市の魚津桃山運動公園では、テニスコート付近で小熊が目撃され、市が利用者に注意を呼びかけた事例があります。また、北海道砂川市ではクマの目撃や捕獲が相次いだことを受け、日の出公園のテニスコートが午後6時以降閉鎖されました。長野県大町市でも、日向山サービスセンター南側のテニスコート付近で親子グマが目撃されたという情報があります。
これらの事例から分かるのは、テニスコートそのものが危険というよりも、「山沿いの運動公園」「林や藪に近い施設」「夕方以降の利用」「親子グマの目撃情報がある地域」において、普段より慎重な判断が必要になるということです。
特にジュニアの場合、遠征時の不慣れな場所で、レンタルコートを早朝に借りたくなることが多いです。
中にはテニスコートと藪の境界があいまいな事もあります。
また、コート内だけでなく、駐車場からコートまでの移動、トイレへの行き帰り、フェンス外に飛んだボールを拾いに行く場面まで含めて注意したいところです。
熊出没マップ2026年 – 全国134,656件 – クママップ
テニスコートの周辺環境を要チェック
テニスコートそのものにクマが頻繁に出るというより、注意したいのは「コートの周辺環境」です。たとえば、山沿いの総合運動公園、林に囲まれた宿泊型のスポーツ施設、河川敷や谷あいに近いコート、学校や公園の外周に藪が多い場所などでは、クマの移動ルートと人の活動場所が近くなる可能性があります。
実際にクマの目撃情報が出ると、学校の部活動が中止になったり、通学路や体育施設の利用が制限されたりすることがあります。テニスコートも屋外施設である以上、周辺で目撃情報が出た場合は「通常通り使えるか」だけでなく、「行き帰りや待機場所は安全か」まで含めて考える必要があります。
地元の方々はどこまでが大丈夫で、どこが危険か、よくわかっています。
このあたりの事前知識がないとセンシティブで、親はその環境に陥らないように注意が必要。
特にジュニアテニスでは、朝早い集合、夕方以降の練習、親が送迎できず子どもだけで移動するケースがあります。コート内にいる時間だけでなく、駐車場からコートまでの道、トイレまでの移動、ボールを拾いに行く場面なども含めて、少し広く安全を見ておくことが大切です。
今のところ、テニスコート側の対策は限られている
ご存じの通りですが、現状、すべてのテニスコートにクマ対策用の柵や監視体制があるわけではありません。
注意喚起したくても限界があり、実際に騒ぎにならないと閉鎖などの手段を取れない限り運営を当然に続けます。
市街地のコートや学校施設、一般的な運動公園では、クマの侵入を完全に防ぐ設備までは整っていないことが多いので、何かあった時は自己責任。現状をよく知って、十分に慎重に対応する他ありません。
もちろん、自治体や施設によっては、周辺で目撃情報が出た場合に利用停止、注意喚起、巡回、防災無線、ホームページでの告知などを行うことがあります。ただ、利用者側から見ると、実際には「出没情報が出たら利用を控える」「危険な時間帯を避ける」「子どもだけで行かせない」といった判断を自己責任で行う必要があります。
危険度が上がりやすいテニスコートの条件
クマのリスクは、テニスコートという競技そのものより、場所・時間帯・周辺環境・行動パターンによって変わります。次のような条件が複数重なる場合は、いつもより慎重に考えたいところです。
| 確認したい条件 | 注意したい理由 |
|---|---|
| 山や林、藪に隣接しているコート | クマの移動ルートや隠れ場所に近い可能性がある |
| 周辺で最近クマの目撃情報が出ている | 一時的にその地域の警戒レベルが上がっている |
| 早朝・夕方・夜間の利用 | 人が少なく、見通しも悪くなりやすい |
| 子どもだけで移動する | 異変に気づいたときの判断や退避が遅れやすい |
| 駐車場・トイレ・通路が林の近くにある | コート外の移動中に注意が必要になる |
| フェンス外が藪や斜面になっている | ボールを拾いに行くときに不用意に近づきやすい |
避けたい時間帯

クマ出没の報道は、実に早朝や夕方に集中しています。
これはテニスの練習時間とも重なるとも言えますが、それを知っていれば対策しやすいです。
ジュニアテニスでは、夏場の暑さを避けるために朝練をしたり、学校後に夕方からナイター練習をしたりすることがありますが、山沿いや林に近いコートでは、この時間帯は少し注意したいところです。
特に危ないのは、「まだ人が少ない早朝」「日が落ち始める夕方」「照明はあるが周囲が暗いナイター時間帯」です。コート内は明るくても、駐車場、外周道路、トイレ、クラブハウス裏、林との境目は暗くなっていることがあります。
早朝や夕方に山沿いのコートを利用する場合は、できるだけ複数人で行動し、子どもだけで駐車場やトイレに行かせないようにするだけでも、リスクを下げることにつながります。
夜の外歩きも要注意。暗闇では全く気づきません。人も少ないので、子供の一人歩きはNGです。
特に注意したい「藪に入ってボールを探す場面」
テニス特有の注意点として、フェンス外や藪の中にボールが飛んでいく場面があります。
普段なら「ちょっと取ってくる」で済む場面ですが、クマの目撃情報が出ている地域では、この行動は本当に怖い。
これは伝わりますよね。
藪の中は見通しが悪く、人もクマもお互いに気づきにくい場所です。急に近づいてしまうと、クマを驚かせてしまう可能性があります。特に子どもは、ボールを拾うことに意識が向いて周囲を確認しないまま入ってしまうことがあります。
周辺でクマの目撃情報があるときは、藪や林に入ってまでボールを探さない判断も大切です。ボール1個を失うより、安全を優先するほうが当然大事です。コーチや保護者も、「今日はフェンス外の藪には入らない」「見えない場所のボールは無理に拾わない」と事前に共有しておくと安心です。
テニス家庭でできる現実的な対策
テニスの練習や試合でできる対策は、特別なものばかりではありません。
まず大切なのは、出かける前に自治体や施設のクマ目撃情報を確認することです。特に山沿いの大会会場や、初めて行く運動公園では、天気や駐車場だけでなく、周辺の安全情報も見ておくと安心です。
次に、危険な時間帯を避けることです。どうしても早朝や夕方に利用する場合は、単独行動を避け、子どもだけで移動させないようにします。駐車場からコートまで距離がある場合、トイレが林の近くにある場合、荷物置き場が外周にある場合は、保護者やチームメイトと一緒に動くようにしたいところです。
また、山の中や林に隣接したコートでは、周囲に人の存在を知らせる意識も必要です。大声で騒ぐ必要はありませんが、静かに一人で歩くより、複数人で会話しながら移動するほうが、クマとの突然の遭遇を避けやすくなります。
食べ物の管理にも注意が必要です。試合会場では、おにぎり、パン、ゼリー飲料、お菓子、スポーツドリンクなどを持ち込むことが多いですが、食べ残しやゴミを外に放置しないことは基本です。ベンチや駐車場、観覧席に食品ゴミを置いたままにしないようにしましょう。
リスクが低いケースと、慎重に判断したいケース
クマのニュースを見ると不安になりますが、すべてのテニスコートで同じように心配する必要はありません。
インドアスクールは勿論、市街地の人工芝コート、周囲に山林がない施設、明るい時間帯に人が多く利用しているコートでは、通常はリスクは低いと考えられます。
一方で、次のような条件が複数重なる場合は、慎重に判断したほうがよいと思います。
| リスクが比較的低いケース | 慎重に判断したいケース |
|---|---|
| 市街地の中にあるコート | 山沿い・林沿い・藪に隣接したコート |
| 日中で利用者が多い | 早朝・夕方・夜間で人が少ない |
| 周辺で目撃情報がない | 直近でクマの目撃情報がある |
| 保護者やコーチが同行している | 子どもだけで移動する |
| フェンス外も見通しがよい | ボールが藪や林に入りやすい |
もしクマを見かけたら
万が一、コート周辺や移動中にクマらしき動物を見かけた場合は、近づかない、写真を撮りに行かない、走って追いかけないことが大前提です。子どもたちにも、「珍しいから見る」「動画を撮る」という行動をしないように、事前に伝えておきたいところです。
遠くに見えた場合は、落ち着いてその場を離れます。近くにいると気づいた場合も、急に走って逃げるのではなく、クマの様子を見ながらゆっくり距離を取ることが基本です。子グマを見かけた場合は、近くに親グマがいる可能性があるため、絶対に近づかないようにします。
また、目撃した場合は、施設管理者、自治体、警察などに連絡し、他の利用者にも共有することが大切です。「見間違いかもしれない」と思っても、学校や運動施設では早めの共有が安全につながります。


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