小学生テニス選手は練習時間が長いほど強くなる?海外研究・怪我リスクから考えるトップレベル選手の標準練習時間

今日の記事は、海外の研究資料など根拠資料の上に、実際の日本トップレベルの選手の実際の現況を重ねてみました。
日本の通常のジュニア選手の練習時間目安はこちら

ジュニア選手の練習時間と質の確保 | テニジュ

頑張るのは皆同じで、練習時間については、ある程度のラインからやりすぎに注意という結論になります。
だからこそ気になるのは、実際トップレベルがどれぐらいやっているのか。今回、複数の海外研究資料を参考にしながら、U12にフォーカスしました。U12~U14世代は、実際にトップ選手の事例をわかっていますので、それを踏まえて実のある内容にしたいと思います。

どれぐらい練習しているのか?という記事は過去にも書いてきましたが、「日本トップレベル」の実情については触れてきませんでした。ここには世界的に見た標準と、日本特有の事情、日本人選手間でも違いがあります。

詳細は後述しますが、結論としては、世界のトップレベルのジュニア標準と日本のトップレベルではほぼ同じですが、力を入れる年齢に差が見受けられます。具体的には、欧米でU12あたりはまだ色々なスポーツに触れる時期とされますが、ここで日本ではトップギアに入っている印象。

まだ骨格が仕上がっていない段階から焦る親の傾向が見え隠れするところがあり、実際に怪我も多いです。

<小学生・中学生>ジュニアテニスの怪我予防・対策 | テニジュ

小学生の間は一定の「質」=スクール環境やコーチ、が担保されている限り、やればやるほど強くなると言われており、これは事実でしょう。

テニスは、週1回のスクールで楽しく続けている子もいれば、週3〜4回練習して試合に出ている子もいます。さらに上位の子になると、平日はほぼ毎日練習し、土日は試合やマッチ練習という生活になっていることもあります。やればやるほど強くなるので練習頻度が加速し、いつに間にかテニス沼、スポハラとも言われかねない状況になりつつも、やはり強くなります。

このテーマについては、感覚だけで語るよりも、海外研究や育成資料を合わせて見ると整理しやすくなります。

今回参考にするのは、主に次の3つです。

1つ目は、トルコの全国ランキングに入っているU12選手119名を対象にした研究。
2つ目は、ジュニア・デビスカップ級の選手と地域レベルの選手を比較した研究。
3つ目は、ITF系資料として紹介される年齢別の年間練習量の目安です。

結論から言うと、競技レベルが上がるほど、練習時間はかなり増える傾向がありますので、これまでの実情を裏付けています。ただし、それは長く練習すれば将来必ず強くなるという単純な話ではありません。

U12では、練習時間や試合経験の差がランキングに出やすい面がありますが、U14以降になると、練習時間だけでなく、睡眠や食事に基づくフィジカル、戦略、怪我の管理まで含めた総合力が必要になります。

目次

U12テニス選手119名を対象としたトルコU12研究

まず、小学生年代に一番近い研究として参考になるのが、Söğütらの2019年の研究です。

この研究は、トルコの全国ランキングに入っているU12テニス選手119名を対象にしています。男子68名、女子51名で、年齢は9.6〜12.3歳、平均10.9歳。日本でいえば、小学校4年生〜6年生くらいの競技ジュニアに近いイメージです。

研究の目的は、U12競技選手のランキングと、身体的特徴、機能的能力、競技経験、練習関連要因との関係を調べることでした。身長、体重、BMI、体脂肪率、握力、敏捷性、成熟度、テニス経験、週あたりの練習時間などが測定されています。

項目内容
対象国トルコ
対象全国ランキングに入っているU12テニス選手
人数119名
男子68名
女子51名
年齢9.6〜12.3歳
平均年齢10.9±0.7歳
調査内容身長、体重、BMI、体脂肪率、握力、敏捷性、成熟度、競技経験、週あたりの練習時間など

この母集団は、ジュニアテニスの親にとってかなり参考になります。
なぜなら、一般の小学生ではなく、実際に大会に出て、全国ランキングに入っているU12選手だからです。

つまり、テニスを習っている子全体ではなく、競技としてテニスをしている小学生に近いデータです。

「ランキングに入っているU12の子は、どのくらい練習しているのか」
「体格が大きい子が有利なのか」
「練習時間や競技経験は、ランキングと関係しているのか」

この研究は、その疑問にかなり近いところを見ています。

トルコのU12全国ランキング選手の平均練習時間

この研究でまず注目したいのが、実際の練習時間です。
トルコのU12全国ランキング選手の平均練習時間は、男子が週9.9時間、女子が週10.2時間でした。

内訳は、男子がテニス練習週6.6時間、フィットネストレーニング週3.3時間。女子がテニス練習週7.5時間、フィットネストレーニング週2.7時間です。

項目男子女子
テニス練習週6.6時間週7.5時間
フィットネス週3.3時間週2.7時間
合計練習時間週9.9時間週10.2時間

つまり、トルコのU12全国ランキング選手は、平均すると週10時間前後、テニスやフィジカルトレーニングに使っていたことになります。週10時間というと、かなり現実的なイメージができます。

練習パターン週合計
平日2時間×2回+週末3時間7時間
平日2時間×3回+週末4時間10時間
平日2時間×4回+週末4時間12時間
平日2時間×4回+土日各3時間14時間

こうして見ると、週10時間というのは、週1回スクールの延長ではありません。

平日に複数回練習し、週末にも練習または試合がある。
日本の感覚でいえば、地域大会や都県大会に継続して出ている子、あるいは関東・全国を意識し始める子の練習量に近い印象です。

この点、日本人選手の本気の皆様は、少ない印象を持たれたかもしれませんね。まあまあこれからです。

男子では週あたりの総練習時間がランキングと強く関係

男子では週あたりの総練習時間がランキングと最も強く関係していました。

男子では、合計練習時間とランキングの相関が r = −0.489 とされています。ランキングは数字が小さいほど上位なので、マイナスの相関は「練習時間が多い選手ほど、ランキング順位が良い傾向がある」と読めます。

男子の主な傾向を整理すると、次のようになります。

項目男子ランキングとの関係
合計練習時間r = −0.489
フィットネス練習r = −0.453
テニス経験年数r = −0.452
テニス練習r = −0.381
利き手の握力r = −0.457
敏捷性ランキングと関連

ここで面白いのは、単にテニス練習だけではなく、フィットネス、握力、敏捷性もランキングと関係していたことです。

U12男子では、ラケットでボールを打つ時間だけでなく、走る、止まる、切り返す、体を支える、強く振るといった身体能力も重要になります。

ただし、この研究の男子では、その中でも合計練習時間がランキングと最も強く関係していました。
これは、親の感覚ともかなり近いと思います。U12は、まだ技術も体も完成していない時期です。だからこそ、練習量の差が、経験値の差として表れやすいのかもしれません。

女子では「早くから定期的に始めたこと」が大きい

一方で、女子では少し違う傾向が出ています。

女子でランキングと最も強く関係していたのは、定期的なテニス練習を始めた年齢でした。相関は r = −0.540 とされています。

これは、「早くから定期的にテニスを始めた選手ほど、ランキングが良い傾向がある」と読めます。

項目女子ランキングとの関係
定期的なテニス練習を始めた年齢r = −0.540
大会に出始めた年齢ランキングと関連
合計練習時間r = −0.375
フィットネス練習r = −0.331
テニス練習r = −0.309
利き手の握力r = −0.310
敏捷性ランキングと関連

女子でも、練習時間はランキングと関係しています。

ただし、男子ほど今週何時間練習しているかが最も強い要素ではなく、いつから定期的にテニスを始めたかの方が強く出ています。

これは、U12女子を見るうえでかなり興味深い点です。

女子は男子より成長が早く進む子も多く、同じU12でも身体的な成熟度に差が出やすい時期です。その中で、単純な今の練習時間だけでなく、早くから継続してきた経験や大会参加の積み重ねがランキングに関係していた可能性があります。

ジュニア・デビスカップのデータ

デビスカップは、男子テニスの国別対抗戦ですが、そのジュニア版にあたるのが、ジュニア・デビスカップです。

ITFは、Davis Cup Juniorsを16歳以下男子の国際チーム競技、または16歳以下の世界一を争う大会として説明しています。つまり、各国の同世代トップクラスの男子ジュニアが代表として出場する大会です。

したがって、ジュニア・デビスカップ選手というのは、単なる地域の強豪ではありません。

かなり簡単に言えば、その国のU16世代の代表候補・トップ候補、と考えるとわかりやすいです。

日本で言えば、全国大会で上位に入り、ナショナルチームや代表選考に絡んでくるようなレベル感に近いイメージです。

つまり、トルコU12研究が小学生の競技ジュニアを見るデータだとすれば、ジュニア・デビスカップ研究は、その先にある国際トップ候補レベルの練習量を見るデータと言えます。

ジュニア・デビスカップ級は週22.7時間

ジュニア・デビスカップ級の選手を対象にした研究として参考になるのが、Fettらの2017年の研究です。

この研究では、男子ジュニア・デビスカップ選手12名と、地域連盟に所属するジュニア選手群を比較しています。研究の目的は、ジュニア・デビスカップ選手と地域レベルの選手について、身体能力、練習特性、筋骨格系の症状などを比較することでした。対象は、ジュニアDC選手12名と、地域選抜群RS1・RS2です。

この研究で重要なのは、ジュニア・デビスカップ選手の方が、地域レベルの選手よりも身体能力が高く、練習量も多かったという点です。

ジュニアDC選手の総練習量は週22.7±6.8時間、その内訳はテニス練習が週15.1時間、フィジカルトレーニングが週7.6時間とされています。

対象総練習時間テニス練習フィジカル
ジュニア・デビスカップ選手週22.7時間週15.1時間週7.6時間
地域レベル選手約15時間前後詳細は研究表内詳細は研究表内
約8時間

ジュニア・デビスカップ選手は地域レベルより週8時間多いと言えます。

これをもう少し具体的に言うと、ジュニア・デビスカップ級が週22.7時間前後、地域レベルがそこから約8時間少ない週15時間前後、という差です。

週8時間の差は、単なる「少し多い」ではありません。

追加される練習量イメージ
週8時間平日2時間×4回分
月32時間週8時間×4週間
半年約190時間週8時間×約24週
1年約400時間以上週8時間×約52週

1年で見ると、約400時間以上の差になります。

400時間あれば、ラリー、サーブ、リターン、ポイント練習、フィジカル、試合形式、反省と修正を相当な量こなせます。この差が、判断力、安定感、試合慣れ、体力、ショットの精度に影響しても不思議ではありません。

日本の上位層は、週21〜24時間前後になることもある

日本の上位層では、週1日休むとしても、次のようなスケジュールの子が大勢います。

テニス練習2.5〜3時間×6日
トレーニング1時間×6日

これを計算すると、次のようになります。

内容計算週合計
テニス練習2.5時間×6日15時間
トレーニング1時間×6日6時間
合計15時間+6時間21時間
内容計算週合計
テニス練習3時間×6日18時間
トレーニング1時間×6日6時間
合計18時間+6時間24時間

つまり、日本の上位層では、週1日休んだとしても、週21〜24時間前後の練習・トレーニング量になることがあります。これは、ジュニア・デビスカップ研究の週22.7時間前後とかなり近い水準です。

そして、全国トップ層になると、差をつけるために学校へ行かずに、もしくは学校をセーブして練習の時間に充てる層が目立ちます。この層は連取時間がトレーニングを入れて一日4時間程度、もしくはあともう少しやっています。
あと、週1日休んでいるかどうかも人それぞれ。一度怪我すると線引きを実感するのですが、怪我がなければ完全なオフがない子も非常に多い。

そう考えると、日本の上位層~最上位層がかなり高い練習量をこなしているという感覚は、海外研究とも大きくズレていません。

但し考慮したいのは年齢です。これがU14やU16なら近似しますが、あくまで日本のU12の話。
U14やU16はもう少し上の練習時間が伸びて、一日4~5時間のジュニアも増えます。
やはり日本人のトップ選手の練習時間は多く、勤勉で練習熱心と言えるでしょう。

週の差は、年間では数百時間の差になる

練習時間の差は、1週間だけ見ると少しわかりにくいかもしれません。

しかし、1年で見ると差はかなり大きくなります。

週の練習時間1か月1年
週4時間約16時間約208時間
週8時間約32時間約416時間
週10時間約40時間約520時間
週12時間約48時間約624時間
週16時間約64時間約832時間
週20時間約80時間約1,040時間
週23時間約92時間約1,196時間
週25時間約100時間約1,300時間

週10時間の子と週20時間の子では、1週間で10時間の差です。
1年では約520時間の差になります。

週10時間の子と週23時間の子では、1週間で13時間の差です。
1年では約676時間の差になります。

こうしたものが、すべて差になっていきます。

累積時間で見ると、更に広がる

練習時間は、1年だけでなく、数年単位で見るとさらに差が広がります。

週の練習時間1年5年8年10年
週10時間約520時間約2,600時間約4,160時間約5,200時間
週15時間約780時間約3,900時間約6,240時間約7,800時間
週20時間約1,040時間約5,200時間約8,320時間約10,400時間
週23時間約1,196時間約5,980時間約9,568時間約11,960時間
週25時間約1,300時間約6,500時間約10,400時間約13,000時間

よく「1万時間」という言葉があります。

ただし、これは「1万時間やれば必ずプロになれる」という意味ではありません。熟達研究から広まった考え方で、スポーツでは練習の質、才能、環境、開始年齢、競技特性なども大きく影響します。近年のレビューでも、意図的練習は成績と関係する一方で、競技成績のすべてを練習時間だけで説明できるわけではないと整理されています。

それでも、累積時間の差は無視できません。

週10時間で5年間続けると約2,600時間。
週20時間で5年間続けると約5,200時間。

同じ5年間でも、約2,600時間の差になります。

U12からU16までの4〜5年間で見ると、この差はかなり大きいです。

だから、上位層ほど練習時間が多いというのは、ある意味で自然なことです。

ただし、ここでも大事なのは、時間だけではなく中身です。

ただ長く練習しているだけでは、体が疲れ、集中力が落ち、怪我のリスクが高まるだけになることもあります。

U12とU14の違い

ここまでのデータを踏まえると、U12では練習量と経験値の影響が比較的見えやすいと考えられます。

トルコU12研究では、全国ランキング選手の平均が週10時間前後でした。男子では週あたりの総練習時間がランキングと強く関係し、女子では早くから定期的に始めたことがランキングと関係していました。

U12では、体が大きい子だけが勝つわけではありません。
練習を継続し、試合経験を積み、少しずつ身体能力を伸ばしていくことで、ランキングに近づいていける可能性があります。

一方で、U14以降になると、見方は少し変わってきます。

U12では、練習時間や試合経験の差がわかりやすく結果に出ることがあります。

しかし、U14以降になると、上位層はみんなかなり練習しています。週10時間は珍しくなくなり、地域上位や全国を目指す層では週15時間以上、最上位層では週20時間を超える練習・トレーニングも出てきます。

そうなると、単純に「たくさん打っている」だけでは勝てなくなります。

U14以降では、次のような要素がより大きくなります。

要素U14以降で重要になる理由
筋力ボールの重さ、サーブ、リターン、体幹の安定に影響
スピード守備範囲、攻守の切り替えに影響
敏捷性切り返し、予測後の反応、コートカバーに影響
持久力長い試合、連戦、遠征でのパフォーマンス維持に影響
回復力練習量が多くなるほど、疲労を抜く力が重要
成長段階早熟・晩熟の差が一時的に結果へ影響
ケガ耐性高負荷の練習を継続できるかに影響

Fettらのジュニア・デビスカップ研究でも、上位レベルの選手は練習量だけでなく、身体能力面でも地域レベルの選手と差があることが示されています。研究は、身体能力、練習特性、筋骨格系の問題を比較する設計になっており、練習時間だけではなく、身体的な要素が競技力に関わることを示唆しています。

これは日本の現場感にも近いと思います。

U12では、よく走る子、よく返す子、ミスが少ない子が勝ちやすい場面も多いです。

しかしU14以降になると、サーブの威力、リターンの圧力、ストロークの重さ、フットワークの強さ、長い試合を戦い切る体力がより問われます。

単に練習時間を増やすだけではなく、体をどう作るかが重要になります。

睡眠・食事・学業も、競技力の一部になる

練習時間が増えるほど、忘れてはいけないのが生活の土台です。

特にU14以降は、体が大きく変わる時期です。身長が急に伸びたり、筋力がつき始めたり、逆に成長痛や疲労が出やすくなったりします。

この時期に、練習時間だけを増やしても、睡眠や食事が足りていなければ、体は強くなりません。

むしろ、疲労が抜けず、集中力が落ち、怪我につながる可能性もあります。

生活要素競技への影響
睡眠成長、回復、集中力、判断力に影響
食事体づくり、エネルギー、ケガ予防に影響
学業生活リズム、精神的安定、将来設計に影響
休養疲労回復、オーバーユース予防に影響
家庭環境継続性、移動、遠征、精神面に影響

最上位層になると、どうしても練習時間は長くなります。

ただ、その中で結果を出し続けるには、練習以外の時間の使い方も大事になります。

早く寝られているか。
しっかり食べられているか。
学校生活に無理が出ていないか。
宿題や学業が極端に犠牲になっていないか。
疲労が溜まっていないか。
痛みを我慢していないか。

こうした部分も、広い意味では競技力の一部だと思います。

特にジュニアの場合、テニスだけを切り離して考えることはできません。

学校があり、家庭があり、成長期の体があり、将来があります。

だからこそ、U14以降は「何時間練習したか」だけでなく、練習・回復・生活・学業のバランスがとても重要になります。

怪我のリスクは、練習量が増えるほど無視できない

ここまで見ると、上位を目指すには練習時間が大事だと感じますが、練習量が増えるほど、怪我のリスクも大きくなります。

スポーツ医学の分野では、若年アスリートに対して、週あたりの競技時間が年齢を超えないようにする、また週16時間未満に抑えるといった注意が紹介されています。Emory Sports MedicineのJayanthi医師らの研究紹介でも、12歳前の早期専門化を避けること、週あたりの練習時間を年齢以下にすること、週16時間未満に制限することが推奨されています。

また、National Athletic Trainers’ Associationの声明でも、若年アスリートは1年のうち8か月を超えて単一競技を行わないこと、週あたりの活動時間を年齢以上にしないことが推奨されています。

ここで、少し矛盾を感じるかもしれません。

一方では、トルコU12全国ランキング選手は週10時間前後。
ITF系目安では、12歳で週16時間、13歳で週20時間。
ジュニア・デビスカップ級では週22.7時間。
日本の最上位層も週21〜24時間前後。

しかし、スポーツ医学的には、年齢を超える練習時間や週16時間超には注意が必要とされている。

これは、どちらかが間違っているというより、見ている視点が違います。

競技力を高める視点では、上位層ほど練習量が多い。
一方で、健康・安全の視点では、練習量が増えるほど怪我や燃え尽きに注意が必要。

つまり、トップ層の練習時間は、「みんなが真似すべき安全な目安」ではなく、「相応の管理が必要な高負荷ゾーン」
と考えるべきです。

ここまでを整理すると、練習時間の下記の通り。
怪我リスクで言うと、U12であれば、15時間以上で注意報、20時間以上から警報、25時間以上は特別警報のレベルです。

レベル・資料週の練習・トレーニング時間怪我リスク・管理の目安
習い事としてのテニス2〜4時間低い。まずは楽しさと基本動作
試合に出始める層5〜8時間低〜中。継続習慣づくりと軽い疲労管理
U12競技ジュニア層9〜12時間中。疲労・睡眠・成長痛に注意
トルコU12全国ランキング平均約10時間中。U12全国ランキング層の実測データ
地域レベル競技ジュニア13〜16時間中〜高。オーバーユースに注意
高負荷競技ジュニア層17〜20時間高い。回復・食事・学業調整が重要
日本の上位層21〜24時間前後高い。怪我予防と負荷管理が必須
ジュニア・デビスカップ級約22.7時間高い。国際トップ候補レベルの研究データ
日本の最上位層25時間以上非常に高い。専門的な管理が必要

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