【幼児・小学生】テニスラケットのガット張替えはいつから必要?|レッド・オレンジ・グリーンボール初心者向けガイド🔰

今回はビギナー向けの記事、主に小学生低学年までを対象に、ガットについて。
特に、ガットの張替、??となった方はご一読ください。


ジュニアテニスを始めると、ラケットのサイズや重さには目が向きやすい一方で、ガットをいつ張り替えるべきかは、ご自身の経験がないと分かりにくいところです。

特に小学校低学年までは、レッドボール、オレンジボール、グリーンボールと段階的にボールが変わります。使うボールが変われば、ラケットやガットにかかる負担も変わります。

この記事では、まずガットの張替えとは何かを整理したうえで、レッド・オレンジの時期はなぜ焦らなくてよいのか、そしてグリーンボール期にが張り替え始めるときに、どのようなガットを選べばよいのかを解説します。

目次

ガットの張替えとは?

ガットの張替えとは、ラケットに張られている糸を外し、新しいガットに交換することです。

テニスラケットは、フレームだけでボールを打つ道具ではありません。実際にボールに触れているのはガットです。ガットがボールを受け止め、反発させ、回転やコントロールにも影響します。

そのため、同じラケットを使っていても、ガットの種類、太さ、張る強さ、張ってからの時間によって、打った感覚は大きく変わります。

たとえば、柔らかいガットを低めのテンションで張れば、ボールは楽に飛びやすくなります。一方で、硬いガットを高めのテンションで張ると、打球感はしっかりしますが、低学年の子どもにはボールが飛びにくく感じることがあります。

ガットは切れていなくても劣化する

ガットは、切れたときだけ張り替えるものではありません。

ガットは張った直後から、少しずつテンションが落ちていきます。テンションとは、ガットをどのくらいの強さで張っているかを表すものです。

また、ボールを打つたびにガットには衝撃や摩擦が加わります。見た目には切れていなくても、時間の経過や使用によって、反発力、打感、コントロール感は少しずつ変わります。

古くなったガットを使い続けると、次のような変化が起こることがあります。

ガットの状態起こりやすい変化
張りたて打感が安定し、ボールの飛び方も分かりやすい
時間が経ったガットテンションが落ち、飛び方や打感が変わる
劣化したガット打感がぼやける、飛びにくい、振動が出やすい
切れたガット使用不可。張替えが必要

ガット張替えの必要性:レッド・オレンジの場合は特段不要

レッドボールやオレンジボールの時期は、ガットの張替えを焦る必要はありません。

この段階では、ボール自体が柔らかく、打球のスピードや衝撃も小さいため、ガットへの負担は比較的ゆるやかです。まだ強いボールを打つ時期ではなく、ラケットに当てる感覚、体の使い方、ラリーを続ける楽しさを覚える時期です。

そのため、レッド・オレンジの段階では、何か月ごとに必ず張り替える、と考える必要はありません。

むしろ、この時期は子どもの成長に合わせてラケットサイズが変わりやすい時期です。19インチ、21インチ、23インチ、25インチと、身長や使うボールに合わせてラケットを変えていくため、ガットを張り替えて長く使い続けるより、ラケット自体を買い替えることで足りるケースも多くあります。

レッド・オレンジの時期にガットを張り替える理由は、基本的には性能アップのためではありません。

主な目的は、古すぎるガットや状態の悪いラケットを避けることです。

張替えを考えるケース理由
ガットが切れているそのままでは使えない
お下がりで何年前のガットかわからないテンション低下や劣化が大きい可能性
長期間保管していたラケット使っていなくてもガットは劣化する
打つと変な振動がある衝撃吸収が悪くなっている可能性
ボールが極端に飛ばない子どもが力んで打つ原因になる
ラケットサイズはまだ合っている買い替えより張替えで済む場合がある

古いガットは何が悪いのか

レッド・オレンジの時期でも、極端に古いガットには注意が必要です。

ガットが古くなると、打感がぼやけたり、ボールの飛び方が不安定になったりします。子どもはその違和感をうまく言葉にできないことがあります。

たとえば、ボールが思うように飛ばないと、無理に腕だけで振ろうとすることがあります。打感が悪いと、ラケットの真ん中に当たった感覚も分かりにくくなります。

また、かなり劣化したガットでは、打球時の振動を吸収しにくくなり、手首や肘に余計な負担がかかる可能性もあります。

ただし、レッド・オレンジの時期はボールが柔らかいため、ガットの劣化だけで大きなケガに直結するケースは多くありません。この時期の張替えは、頻繁に行う定期メンテナンスというより、状態の悪い道具を避けるための対応と考えると分かりやすいです。

グリーンボールになるとガットの影響が少し大きくなる

グリーンボールに移行すると、レッド・オレンジよりもボールが通常のイエローボールに近づきます。

ボールの反発、スピード、打球時の衝撃が少しずつ大きくなるため、ラケットやガットの状態も以前より影響しやすくなります。

もちろん、小学校低学年のグリーンボールビギナーで、試合に積極的に出ていないければ、まだガットにこだわりすぎる必要はありません。ただ、練習回数が増えたり、ラリーの距離が長くなったり、試合に出始めたりすると、ガットの状態を少しずつ意識したい段階に入ります。

グリーンボール初心者に必要なのは「飛ばしやすさ」と「柔らかさ」

小学校低学年のグリーンボール初心者にとって、ガット選びで大切なのは、強いスピン性能や耐久性ではありません。

まず優先したいのは、楽にボールが飛ぶこと、打感が柔らかいこと、腕への負担が少ないことです。

優先したい要素理由
楽にボールが飛ぶ無理に力を入れず、自然なスイングを覚えやすい
打感が柔らかい手首・肘・肩への負担を抑えやすい
当たった感覚が分かりやすいラケットの真ん中で打つ感覚を覚えやすい
高すぎないテンション力まずにラリーしやすい

初心者に硬すぎるガットは合いにくい

初心者のうちは、ボールを強く抑え込むよりも、ラケットの力を使って楽に飛ばすことが大切です。

硬いガットや高すぎるテンションでは、ボールが飛びにくく感じることがあります。すると、子どもは「もっと強く振らないと飛ばない」と考え、腕だけで振ったり、体の使い方が崩れたりすることがあります。

特に小学校低学年では、まだ筋力が十分ではありません。道具のせいでボールが飛びにくい状態になると、良いフォームを覚える前に、力任せに打つ癖がついてしまう可能性があります。

そのため、グリーンボール初心者のガット選びでは、「飛びを抑える」よりも、「楽に飛ばせる」ことを優先する方が自然です。

おすすめはナイロン・マルチフィラメント

小学校低学年のグリーンボール初心者には、ナイロン系のガットがおすすめです。

なかでも最初に選びやすいのは、ナイロン・マルチフィラメントです。

マルチフィラメントは、細い繊維を束ねた構造のガットです。一般的に、打感が柔らかく、ボールを飛ばしやすく、腕への負担を抑えやすい特徴があります。

ガットの種類低学年ビギナーとの相性理由
ナイロン・マルチ柔らかく、飛ばしやすく、腕にやさしい
ナイロン・モノ価格を抑えやすく、標準的に使いやすい
ポリエステル×硬めで、低学年初心者にはNG

ポリエステルガット(通称ポリ)は、強く振れる選手がスピンやコントロールを求めるときに使われることが多いガットです。

グリーンボール初心者の段階では、ガットで飛びを抑えるよりも、楽に飛ばしながら、正しい打点、ラケット面、体の使い方を覚える方が大切です。

ポリガットは小学校上級生の多くが使用している実態がありますが、フォームがおかしかったり、使いこなせていないと腕を痛めます。最初にポリを選ばないようにご注意ください。

迷ったらこれ:テクニファイバー X-ONE BIPHASE

ガットを買ってみようと迷ったら。
間違いないガットの一つが、テクニファイバー X-ONE BIPHASE です。

X-ONE BIPHASEは、ナイロン系のマルチフィラメントです。柔らかさと反発性があるため、低学年の子どもでもボールを楽に飛ばしやすく、腕への負担も抑えやすいタイプです。欠点は、やや高額な点だけと思います。頻繁に切れるようになると価格は重要ですが、初期ではそれほど神経質になる必要はないでしょう。

X-ONE BIPHASEの特徴初心者に合う理由
柔らかい打感腕や肘にやさしい
反発力がある低学年でもボールを飛ばしやすい
マルチフィラメント構造打感が分かりやすく、扱いやすい
高性能モデル気持ちよく打ちやすい

太さは1.24〜1.25mm

ガット選びでは、種類だけでなく太さも大切です。

小学校低学年のグリーンボール初心者なら、最初は1.24〜1.25mmが扱いやすいです。

細めのガットは、ボールが飛びやすく、打感も出やすくなります。まだスイングスピードが速くない低学年では、耐久性を重視して太いガットを選ぶよりも、楽に飛ぶこと、柔らかく感じることを優先した方が良いでしょう。

ゲージ低学年ビギナー向き考え方
1.20〜1.25mm飛ばしやすく、打感も出やすい
1.25〜1.28mm◎〜○飛び・柔らかさ・耐久性のバランス
1.30mm○〜△耐久性寄り。低学年ビギナーにはやや太め

1.30mmが悪いわけではありません。
ただし、低学年のグリーンボール初心者にとっては、標準というより少し耐久性寄りの選択です。

X-ONE BIPHASEを小学校低学年のグリーンボール初心者に張るなら、まずは1.24mmが候補になります。

1.24mmは、飛ばしやすさ、柔らかさ、最低限の耐久性のバランスが取りやすい太さです。

低学年の初心者であれば、最初から1.30mmにするより、1.24mmの方がボールを楽に飛ばしやすく、柔らかい打感も得やすいです。

X-ONE BIPHASEの太さ考え方
1.18mmかなり細め。飛びや打感は出やすいが、耐久性は落ちやすい
1.24mm低学年ビギナーに使いやすい候補
1.30mmしっかり打てる子、耐久性を重視したい子向け
1.34mm低学年ビギナーには基本的に太め

テンションは低めでよい

低学年のグリーンボール初心者なら、テンションは高くしすぎない方がよいです。

テンションとは、ガットをどれくらいの強さで張るかを示す数値です。テンションを高くすると、打球感はしっかりしますが、ボールは飛びにくくなりやすいです。逆にテンションを低めにすると、ボールが飛びやすく、打感も柔らかくなりやすいです。

初心者の段階では、ボールを抑え込むよりも、無理なく飛ばせることが大切です。

そのため、ラケットの推奨テンション範囲の下限寄りで張るのが基本です。
このテンション範囲は諸説あり、ネットでも色々な議論がありますが、40以下のジュニアもたくさんいます。

ガット選びは良いフォームを邪魔しない点を重視

小学校低学年の初心者にとって、ガットの役割は、上級者のように細かくスピンやコントロールを調整することではありません。

大切なのは、良いフォームを邪魔しないことです。

ボールが飛ばないガットを使うと、子どもは無理に腕で振ろうとします。打感が硬すぎると、ラケットを振ること自体が楽しくなくなることもあります。

逆に、柔らかく、楽に飛ぶガットであれば、余計な力を入れずに、体全体を使って打つ感覚を覚えやすくなります。

つまり、低学年ビギナーのガット選びでは、耐久性よりも次の点を優先した方がよいです。

優先したいこと理由
楽に飛ぶ力みを防ぎやすい
柔らかい腕への負担を抑えやすい
打感が分かりやすい真ん中で打つ感覚を覚えやすい
高すぎないテンション無理に振らなくて済む
細すぎず太すぎないゲージ飛びと耐久性のバランスを取りやすい

具体的なおすすめ候補

小学校低学年のグリーンボール初心者であれば、次のようなガットが候補になります。

ガット名種類位置づけ
テクニファイバー X-ONE BIPHASE 1.24mm ナイロン・マルチ高級・快適系。柔らかさと飛びを重視したい場合
ヨネックス(YONEX) レクシスコンフォート125 ナイロン・マルチ柔らかさ・快適性重視
ヨネックス(YONEX) エアロンスーパー 850 (1.30mm) ナイロン・マルチ定番系。ただし1.30mmなのでやや耐久性寄り
ゴーセン オージーシープ ミクロスーパー(1.25mm/1.30mm) ナイロン・モノコストを抑えつつ、1.25mmで使いやすい候補
ゴーセン MICRO 17 ミクロ 17 TS404ナイロン・モノ1.22mmの細め候補。飛びや打感重視

価格を抑えるならナイロン・モノも十分

必ずマルチフィラメントでなければならないわけではありません。

コストを抑えたい場合は、ナイロン・モノのガットでも十分です。

ナイロン・モノは、マルチフィラメントほどの柔らかさは出にくいものの、価格を抑えやすく、初心者の最初の張替えとしては十分に使えます。

特に、頻繁に張り替えるほどではない低学年ビギナーでは、「高級マルチを長く使う」より、「標準的なナイロンを適切なタイミングで張り替える」方が現実的な場合もあります。

まとめ:レッド・オレンジは焦らず、グリーンから少しずつ意識する

ジュニアテニスのガット張替えは、年齢だけで決めるものではありません。

レッドボールやオレンジボールの時期は、ガットの張替えを焦る必要はありません。ボールが柔らかく、打球衝撃も小さいため、ガットへの負担は大きくありません。また、成長に伴ってラケットサイズが変わるため、ガットを張り替えるより、ラケットを買い替えることで足りるケースも多くあります。

ただし、お下がりのラケット、長期間保管していたラケット、いつ張ったかわからないガット、打感が極端に悪いラケットは例外です。この場合は、ガットを張り替えるか、ラケット自体を見直した方がよいでしょう。

グリーンボールに移行し、少しずつボールをしっかり打つようになったら、ガットの状態も意識し始めたい段階です。

小学校低学年のグリーンボール初心者なら、基本はナイロン系、できれば柔らかいナイロン・マルチフィラメントがおすすめです。太さは1.24〜1.25mm前後、テンションはラケットの推奨範囲の下限寄りが扱いやすいです。

低学年のガット選びで一番大切なのは、上級者のように性能を追い込むことではありません。

子どもが無理なく、気持ちよく、良いフォームで打てる状態を作ることです。ガットは、そのための道具の一部として考えると、選び方を間違えにくくなります。

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