関東ジュニアテニス第100回を終えて:猛暑時のテニスコート上の気温と脳のダメージ(アンケートあり)

関東ジュニアが終わり、久々の更新です。
参加された皆様、お疲れ様でした。運営の方々も大変だったかと思います、本当にありがとうございました。

U14の会場は群馬の清水善造。U12も同会場です(U16とU18、2024年から新設されたU10は有明で、ここ最近はこの構成)。

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有明テニスの森:初めてガイド(アクセス・テニスコート・施設・壁打ち) | テニジュ

第100回という事で記念Tシャツもバカ売れで、現地でしか入手できないカラーものはプレミア化しているようです。
もし転売ヤーがいたら、高値で売れたかも(笑)。しかしコアすぎて値は付かないで笑。

関東ジュニアは、U18までカテゴリがあり、ダブルスもあり、小学生の3大大会においても最大規模の位置づけ。
選抜は前哨戦、全日本はザ・日本一。全小は小学生日本一という別モノ。
全小で全国進出していなければこの関東ジュニアがU12最後の大会になる選手も多く、ドラマがあります。

この日ばかりは駐車場がほぼ満車になりますね。どこかしら入れますが、駐車場を探すケースは珍しいです。

さて、毎年暑い暑いと言われてはいますが、今回はそろそろ酷暑の限界を感じています。

清水善造は雨に弱く、夏は暑い(そして多くの人にとって遠い)。

前半はゲリラ豪雨に悩まされました。そしてその後は40度に迫る酷暑日が続き、暑さによるリタイヤが続出しました。毎年のように誰かしら救急搬送される事態は異常で、今回はWBGTによる総合的判断で一時中断した点は英断ですが、そもそも100回を迎えたこの大会、今の設計は現代の気候にそぐわず、無理があるようにも感じています。

テニス協会の方々、運営の皆様お一人お一人は非常に危惧されており、この猛暑の中ご対応頂いて感謝するばかりです。しかし、組織単位や伝統ある大会となるとやはり難しいようで、毎年ギリギリのところで大会運営がされていると感じています。
これ、最悪の事態が生じたら誰が責任取るんでしょうね。皮肉のような言い方になってしまいましたが、個人としての責任は希薄です。もし取り返しのつかない事態が生じてしまったら、事後的に間違いなくテニス協会は抜本的な改革をするはずです。であれば、開催時期の変更、時間帯の変更、ルールの変更、会場の変更、何かしらできることはあるはずです。既に公認大会や民間全国大会では、時間帯の変更、ルールの変更など動き始めていますが、根本的な改革を検討頂きたいものです。

目次

ハードコート上の温度

気温40℃を超える日のハードコートの表面温度は55度~70度に達します。触ったらアツッとなりますよね。アスファルトと同じように太陽光を吸収するためですが、そのような鉄板の上のようなところで、子供たちは2時間近くに渡るタフな3セットマッチをしています。そして大事な試合ですから、選手は限界を超えても倒れるまでやります。

気温と晴れた日のハードコート上の気温目安は次のとおりです。
30度と40度では、表面温度が加速度的に上がります。

気温コート表面温度(目安)
30℃40~50℃
35℃50~60℃
40℃55~70℃

とにかく暑さ対策につきます。
テニスをするにあたり、特にプロテニス選手を目指すのであれば、暑さ対策も必要と考えるのは当然。
しかし、人体の限界に挑戦する必要はないです。

熱中症は脳にも影響する

テニスを頑張るご家庭はストレスを感じる話かもしれません。

熱中症は、単なる脱水や体力の消耗ではなく、重症の「熱射病」になると、体温が40℃を超え、中枢神経(脳)がダメージを受けることがあります。
特に小脳は熱に弱く、重症例では歩行のふらつきやバランス障害などの後遺症が残るケースも報告されています。熱射病の生存者に小脳や海馬などの脳組織の障害や、長期的な神経学的後遺症が確認されています。近年では、2024年に大阪大学の研究グループが発表したレビューでは、「小脳は熱ストレスに対して最も脆弱な組織の一つであり、最初に障害が現れる部位である」と結論付けています。

病理解剖では、熱射病発症後24時間以内から小脳のプルキンエ細胞(運動の調整を担う神経細胞)が減少し始め、数日後には著しく消失する例が報告されています。MRIでも小脳障害や萎縮が確認されています。

ジュニアテニスでは、「集中力が急に落ちる」「普段なら打てるボールをミスする」「受け答えがおかしい」といった変化が、脳への熱の影響の初期サインである可能性があります。真夏のハードコートでは照り返しにより体感温度がさらに高くなるため、「もう1ゲームだけ」と無理をせず、異変を感じたらプレーを中止する勇気が将来の健康を守ることにつながります。
ITFでも、WBGT(暑さ指数)を基準にクーリングブレークや試合中断を判断するなど、脳や身体を守るための暑熱対策を採用しています。

このお話は、特定のポジションの立場の方(暑いのは当たり前という考え方、利権が関与する方)からすると、批判を招くかもしれません。
しかし、子供に何かあった時に責任を取ってくれるわけではなく、目には見えない確実なダメージになりますので、ご家庭で気を付けて頂くか、このリスクを危惧する有力者の方が働きかけをしていくことが大事では、と思います。

幸い、テニス協会の方々は、できる範囲ではプレイヤーの声に耳を傾ける組織だと思っています。
関東ジュニアも100回を迎え、令和に合わせて少しずつ改善して頂ければ良いですね。

以下、アンケートを併記させて頂きます。
プレイヤーの声として、宜しければどうぞ。

関東ジュニアテニスや全小全国大会などジュニアテニス公式戦について、35度を超える酷暑対策として検討してほしいものがあれば選択してください

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