全国ショートテニストーナメント大会は、NPO法人ショートテニス振興会が主催する小学生向けのショートテニス大会です。
2026年大会は第38回大会として、7月27日に東京体育館メインアリーナで開催されます。
対象は小学生で、1~2年生、3~4年生、5~6年生の3カテゴリに分かれ、男女別シングルスで行われます。
この大会の大きな特徴は、硬式テニスボールではなく、スポンジボールを使用する点です。ラケットも23インチに固定で主催者側が用意し、各コートには審判がつきます。セルフジャッジではないため、初めて試合に出る小学生でも参加しやすい形式です。
一方で、ボールの性質が通常のジュニアテニス大会とは大きく異なるため、普段からグリーンボールやイエローボールで競技テニスをしている小学生選手の参加は多くありません。伝統ある大会ではありますが、実質的には初心者が参加しやすく、更に結果を出しやすい大会です。
全国ショートテニストーナメント大会の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第38回全国ショートテニストーナメント大会 |
| 主催 | NPO法人ショートテニス振興会 |
| 開催日 | 2026年7月27日(月) |
| 時間 | 10:30~18:00(10:00受付開始) |
| 会場 | 東京体育館 メインアリーナ |
| 住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1 |
| 対象 | 小学生 |
| 種目 | 小学生学年別 男子・女子シングルス |
| カテゴリ | 1~2年生、3~4年生、5~6年生 |
| 試合方法 | 予選リーグ9ポイント先取、決勝トーナメント11ポイント先取 |
| ドロー | 当日発表 |
| 審判 | 各コートに審判あり。セルフジャッジではない |
| 使用ラケット | 23インチ(ダンロップ製品) |
| 使用球 | ダンロップ・スポンジHG |
| 参加費 | 5,800円(税込) |
| 募集定員 | 180名 |
| 表彰 | 1~3位に表彰盾・副賞、参加者全員に参加賞 |
使用球はダンロップ・スポンジHG
この大会で使われるボールは、通常の硬式テニスボールではなく、ダンロップ・スポンジHGです。
スポンジボールは、硬式テニスボールよりも軽く、スピードが出にくく、バウンド後の反応もしやすいボールです。強く打っても相手コートで適度なスピードになりやすく、ラリーが続きやすい点が特徴です。
ショートテニス振興会も、ショートテニスについて「非力なお子さんたちや初心者、ご高齢の方でも最初からラリーが続くので楽しくプレーできる」と紹介しています。
つまり、ショートテニスは、子どもが最初からボールを打ち合いやすいように設計された導入型のテニスです。硬式テニスのミニ版というより、「テニスの楽しさを最初に体験するための競技」と考えるとよいです。
通常のジュニアテニス大会とはボールが異なり、参加者層も変わる
スポンジボールは初心者にとって扱いやすい一方、普段から競技テニスをしている小学生にとっては、通常のボール感覚とはかなり異なります。
低学年のジュニアテニスでは、レッドボール、オレンジボール、グリーンボールを使いながら、最終的にイエローボールへ移行していきます。競技志向の選手は、都県大会、地域大会、全国大会につながる通常のジュニア大会を優先することが多くなります。
そのため、全国ショートテニストーナメント大会は、伝統ある大会でありながら、いわゆる競技テニスの上位選手が大勢集まる大会というより、初めて試合に出る子、スクールや団体でショートテニスに取り組んでいる子、通常のテニス大会よりも参加しやすい大会を探している子に向いた大会といえます。
参加者層は、通常の硬式ジュニア大会とは異なります。
競技テニスのランキングや戦績を積む大会というより、スポンジボールを使って、試合の流れ、勝ち負け、審判付きの試合進行を経験する大会です。
特に低学年や初心者にとっては、セルフジャッジではないこと、試合時間が短いこと、ラケットやボールを主催者側が用意することが参加しやすいポイントです。
ただし、初心者向けだからといって、何も知らないまま参加できるイベントではありません。参加者注意事項では、初めて参加する選手、特に1・2年生は、試合の進め方をしっかり覚えてから申し込むよう案内されています。
初心者でも参加しやすいが、試合としてのルールやマナーはしっかり守る大会です。
当日の流れ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 開場・受付開始 |
| 10:30 | 開会式 |
| 10:45 | 予選リーグ開始 |
| 14:00頃 | 決勝トーナメント |
| 17:30 | 表彰式・閉会式 |
| 18:00 | 退場 |
試合の進め方
試合は、予選リーグが9ポイント先取、決勝トーナメントが11ポイント先取です。
予選は8-8になった場合、次のポイントを取った選手が勝ちです。本戦は10-10になった場合、次のポイントを取った選手が勝ちです。
サーブは2ポイントずつ交代し、合計8ポイントごとにコートチェンジをします。各コートには審判がつくため、選手自身がアウトやフォールトをジャッジする必要はありません。
試合前のサービス練習は、最初の試合のみ片サイド1本ずつです。2試合目以降は、コートに入ったらすぐにトスをして試合開始となります。
このあたりは、通常のテニス大会に慣れていない子にとって少し戸惑いやすい部分です。参加前に、得点の数え方、サーブ交代、コートチェンジ、審判の指示に従うことを確認しておくと安心です。
保護者が注意したい応援ルール
この大会では、保護者の応援にも明確なルールがあります。
外部からのアドバイス、いわゆるコーチングは禁止されています。たとえば、試合中に「もっと足を動かして」「前に出て」「落ち着いて」などと声をかけると、選手が失格になる可能性があります。
また、応援は拍手のみとされています。相手のミスに対して拍手をするような応援は、スポーツマンシップの観点から避ける必要があります。
ショートテニス大会は初心者が参加しやすい大会ですが、試合中のマナーや保護者の振る舞いについては、かなりしっかりと定められています。子どもが安心して試合を経験するためにも、保護者は見守る姿勢を大切にしたいところです。
会場内での練習は禁止
東京体育館の会場内では、安全管理のため練習は禁止されています。通路などでの素振りも禁止されています。
大会詳細では、会場周辺にもテニスができる場所はないと案内されています。ラケットを持参しても、会場内や周辺で練習することはできません。
また、大会中は全体で準備体操を行わないため、ケガのないように各自で体を動かしておく必要があります。
この点も、一般的なジュニア大会とは少し違います。試合前に十分なアップをしてから入るというより、決められた進行の中で、短いポイント制の試合をテンポよく行う大会です。
2026年大会は追加エントリーを受付
第38回全国ショートテニストーナメント大会は、当初の申込期間が2026年5月14日正午から6月20日まででした。
その後、定員に若干の余裕があったため、公式サイトで追加エントリーの受付が案内されています。定数に達し次第締切となるため、参加を検討する場合は早めの確認が必要です。
追加エントリーが出ている点から見ても、この大会は、競技テニス大会のようにすぐ満員になる大会というより、初心者や試合経験を積みたい小学生にも参加の余地がある大会といえます。
会場アクセス
会場は東京体育館メインアリーナです。最寄りはJR中央・総武線の千駄ヶ谷駅、都営地下鉄大江戸線の国立競技場駅です。
大会詳細では、電車を利用する場合、JR中央線・総武線「千駄ヶ谷駅」下車徒歩1分、都営地下鉄大江戸線「国立競技場」A4出口が案内されています。バスの場合は、都バス「千駄ヶ谷駅前」下車徒歩1分です。
会場の駐車場は有料で、台数も多くないため、公共交通機関の利用が推奨されています。
| 交通手段 | アクセス |
|---|---|
| JR | 中央線・総武線「千駄ヶ谷駅」下車徒歩1分 |
| 都営地下鉄 | 大江戸線「国立競技場」A4出口 |
| 都バス | 「千駄ヶ谷駅前」下車徒歩1分 |
| 会場住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1 |
| 駐車場 | 有料。台数が多くないため公共交通機関推奨 |
大会の沿革
ショートテニス振興会は、1986年4月に発足し、2001年10月には、特定非営利活動法人ショートテニス振興会として認可を取得して活動を続けています。
1985年にJTA講習会でスウェーデンのリーフ・ダルクレン氏によりスポンジボールと出会ったことが、ショートテニス普及の出発点ですが、ショートテニスはもともとスウェーデンで生まれ、英国でルール化されたスポーツです。
全国ショートテニストーナメント大会は、1987年に第1回大会が国立競技場で開催されました。その後、有明、新宿区体育館、大田区体育館などを経て、1993年の第6回大会から東京体育館で開催されています。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1985年 | JTA講習会でスポンジボールと出会う |
| 1986年 | ショートテニス振興会発足 |
| 1987年 | 第1回ショートテニストーナメント開催 |
| 1993年 | 第6回大会を東京体育館で開催 |
| 2001年 | 特定非営利活動法人ショートテニス振興会として認可・登記 |
| 2026年 | 第38回全国ショートテニストーナメント大会を東京体育館メインアリーナで開催 |
過去3年の参加者数
公式結果ページでは、過去3年の総参加者数が公表されています。
2023年大会は163名、2024年大会は176名、2025年大会は158名の小学生が参加しています。
| 年 | 大会回 | 公式発表の総参加者数 | 会場 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 第37回 | 158名 | 東京体育館メインアリーナ |
| 2024年 | 第36回 | 176名 | 東京体育館メインアリーナ |
| 2023年 | 第35回 | 163名 | 東京体育館メインアリーナ |
カテゴリごとの参加者数の目安
下記は、学年別の参加人数です。各学年、バランスよく参加していますね。
| カテゴリ | 2025年 | 2024年 | 2023年 |
|---|---|---|---|
| 1~2年生 男子 | 約23名 | 約24名 | 約21名 |
| 1~2年生 女子 | 約19名 | 約23名 | 約18名 |
| 3~4年生 男子 | 約36名 | 約30名 | 約26名 |
| 3~4年生 女子 | 約34名 | 約35名 | 約39名 |
| 5~6年生 男子 | 約26名 | 約31名 | 約30名 |
| 5~6年生 女子 | 約23名 | 約35名 | 約27名 |
過去3年を見ると、全体の参加者数は150~170名台で推移しています。小学生向けのショートテニス大会としては、一定の規模を保っている大会です。
カテゴリ別では、3~4年生の参加が比較的厚くなりやすい傾向があります。1~2年生は初めての試合として参加しやすい一方、まだ試合そのものに慣れていない子も多く、人数はやや少なめです。
5~6年生になると、通常のジュニアテニス大会へ移行している選手も増えるため、スポンジボールのショートテニス大会に残る人数は限定されやすくなります。
この点からも、全国ショートテニストーナメント大会は、競技テニスの上級者が集まる大会というより、テニスの入口、試合経験の入口として機能している大会といえます。
どんな子に向いているか
全国ショートテニストーナメント大会は、次のような小学生に向いています。
初めて試合に出てみたい子、通常の硬式テニス大会はまだ難しい子、スポンジボールでラリーを続けながら試合を経験したい子、審判付きの試合で大会の雰囲気を味わいたい子、あと特にお勧めしたいのは、小学生で少しテニスを始めたのが遅い子。
すでにグリーンボールやイエローボールで競技テニスに取り組み、都県大会や地域大会を目指している選手にとっては、ボール感覚や大会の目的が異なります。競技テニスの戦績づくりというより、試合経験やテニスの楽しさを味わう大会として考えるとよいです。
伝統ある全国大会でありながら、実質的には初心者が参加しやすい大会です。試合に出る第一歩として、子どもにとって良い経験になる大会と言えるでしょう。


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