子供の50メートル走タイム推移:小学生(1年・2年・3年・4年・5年・6年)、幼児年長のスカウトキャラバン全国大会平均・最高値記録

学年で一番かけっこが早い子は、自分はどれだけ早いのか気になりますよね。
このご時世、明確な指針が意外とありません。しかし、腕自慢ならぬ足自慢が集まる明確なデータがあります。
それがJPTAのスカウトキャラバンの50メートル走の記録です。

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このスカウトキャラバンの全国大会の競技の一つに50メートル走があります。
通過率2~3割の予選を勝ち抜いたスポーツに自身がある子供達が全員50メートルを走りますので、そのタイムの平均値は、世の中全般のスポーツ競技ジュニアにとって、非常に信頼性が高いデータです。

ここに出てくる50m走の記録は、一般的な小学生全体の平均ではなく、テニスをしている子どもの中でも、一定の競技力や運動能力を持った「スポーツエリート層」のデータとして見る必要があります。

一方で、各年度の参加者数は決して少なくありません。年度によって増減はありますが、全国大会参加者全体では100名を超える年が多く、学年別に見ても10人台後半から30人台の母集団がある年度が中心です。そのため、個別の突出した速い子・遅い子に左右されすぎるというより、平均値はおおむねその学年の実態を表していると考えて良いでしょう。

今回は、2013年から2024年までのスカウトキャラバン全国大会参加者について、50m走の平均タイムを学年別・男女別に見ていきます。なお、下記に最高値も添付しますので、自身のある方は比較してみると良いでしょう。
2020年は大会中止のためデータから除外しています。

目次

男子 50m走タイム(平均値/最高値)

年度6年男子5年男子4年男子3年男子2年男子1年男子年長男子
20247.72/7.038.43/7.518.50/7.769.16/8.229.20/8.809.89/9.0910.34/9.20
20237.50/6.778.06/7.508.60/8.008.89/7.858.94/8.529.60/9.1210.40/9.75
20227.94/7.448.29/7.308.73/8.149.14/8.219.44/8.459.76/8.6410.48/10.05
20217.73/7.328.41/7.808.35/7.708.91/8.208.96/7.959.71/9.229.28/9.28
20197.70/7.058.36/7.408.45/7.769.06/8.409.27/8.429.76/9.089.87/9.57
20187.97/7.368.19/7.868.58/8.328.99/8.119.25/8.529.89/8.4710.33/9.59
20177.87/7.198.14/6.808.62/7.998.81/7.889.09/8.669.89/9.2910.63/9.58
20168.01/7.268.38/7.828.41/7.858.96/8.079.30/8.739.74/9.1211.07/10.60
20158.01/7.568.19/7.688.42/8.068.70/8.309.30/8.569.62/9.1510.37/9.87
20148.00/7.408.50/8.008.60/7.709.00/8.409.20/8.7010.10/9.4010.60/10.00
20138.11/7.788.54/8.138.65/7.729.06/8.149.40/8.849.88/9.4610.85/10.51

女子 50m走タイム(平均値/最高値)

年度6年女子5年女子4年女子3年女子2年女子1年女子年長女子
20247.93/7.498.49/8.098.72/8.289.24/8.399.13/8.8710.06/8.7511.30/11.30
20238.03/7.508.38/8.038.81/8.149.08/8.399.68/8.839.67/8.9710.57/9.57
20228.22/7.798.51/7.938.81/8.099.22/8.679.37/8.5710.32/10.0011.12/11.02
20218.00/7.518.26/7.608.48/8.268.91/8.449.08/9.079.85/9.1411.80/11.80
20198.02/7.668.36/7.588.67/8.209.25/8.688.98/8.5310.31/9.5610.50/9.95
20188.10/7.448.24/7.728.48/8.269.02/8.379.49/8.9010.10/9.5910.60/9.82
20178.20/7.908.39/7.728.53/7.968.83/8.229.20/8.829.84/9.5010.52/10.08
20168.30/7.918.52/8.068.80/8.268.99/8.469.49/9.0610.13/9.0710.77/10.21
20158.43/7.788.12/7.568.48/8.268.71/8.068.95/8.589.57/9.2110.70/9.41
20148.30/7.608.30/7.708.80/7.909.10/8.409.20/8.609.90/9.4011.00/10.50
20138.21/7.908.48/7.679.03/8.199.28/8.709.39/8.829.82/9.4210.69/9.94

学年と比例する50m走の平均タイム

まず全体傾向として分かりやすいのは、学年が上がるにつれて50m走の平均タイムがきれいに速くなっていく点です。年長や1年生では10秒前後の記録が中心ですが、3年生になると9秒前後、5年生では8秒前半、6年生では男子が7秒台、女子も8秒前後まで上がってきます。

学年男子の主な平均タイム帯女子の主な平均タイム帯見え方
年長10秒台前半〜11秒前後10秒台後半〜11秒台年度差が大きい
1年生9秒台後半〜10秒前後9秒台後半〜10秒台前半男女差は小さい
2年生9秒前後〜9秒台半ば9秒前後〜9秒台後半年によって男女が接近・逆転
3年生8秒後半〜9秒前半8秒後半〜9秒前半男女差が非常に小さい
4年生8秒台半ば前後8秒台後半前後男子がやや先行
5年生8秒前半〜8秒台半ば8秒前半〜8秒台半ば男女差は小さい
6年生7秒台後半〜8秒前後8秒前後全国レベルらしい高水準

この表を見ると、スカウトキャラバン参加者の走力は、年齢とともにかなり自然な形で伸びていることが分かります。特に4年生以降は、男子は8秒台前半から7秒台へ、女子も8秒台後半から8秒前後へと移っていき、テニス選手として必要なダッシュ力がはっきり数字に表れています。

6年生は男子7秒台、女子8秒前後が一つの目安

最も分かりやすいのは6年生です。男子は2017年以降、ほとんどの年度で7秒台を記録しており、2023年には平均7.50秒という非常に高い水準に達しています。2024年も7.72秒で、全国大会参加者としてかなり速い集団であることが分かります。
女子も6年生になると8秒前後まで上がってきます。2024年は平均7.93秒で、女子の中では最速平均になっています。小学生女子で50m平均が8秒を切るというのは、一般的な感覚ではかなり高い走力です。スカウトキャラバン全国大会に進む選手たちは、テニスの技術だけでなく、基礎的なスピード能力も高いことが分かります。
ただし、ここで注意したいのは「毎年必ず右肩上がりで速くなっている」というより、「高い水準の中で年度ごとに多少の上下がある」という見方です。参加者は毎年入れ替わるため、年度ごとの平均値にはその年の世代差が出ます。それでも、6年生全体としては男子7秒台、女子8秒前後という水準が見えており、これは全国大会参加者の走力レベルを表す一つの目安になります。

5年生・4年生は、8秒台前半〜後半が中心

5年生では、男子はおおむね8秒前半から8秒台半ばで推移しています。最速平均は2023年の8.06秒で、6年生にかなり近い水準です。女子も2015年の8.12秒をはじめ、8秒台前半から半ばの年度が多く、男女差はかなり小さくなっています。


4年生では、男子が8秒台半ば、女子が8秒台後半を中心に推移しています。男子の最速平均は2021年の8.35秒、女子は8.48秒を複数年度で記録しています。このあたりから、走力のある子はかなりスピードが出てくる一方で、学年全体としてはまだ成長途中のため、年度ごとの差も残ります。
5年生と4年生を見ると、テニスの全国大会レベルに進む選手たちは、すでにこの時期から「50mを8秒台で走る力」を持っている子が多いことが分かります。特に5年生では、男女ともに8秒台前半に入る年度もあり、一般的な小学生平均よりかなり速い集団と考えてよさそうです。

3年生は男女差がかなり小さい

3年生のデータで特徴的なのは、男女差が非常に小さいことです。男子の最速平均は2015年の8.70秒、女子も同じ2015年に8.71秒を記録しており、ほぼ同じ水準です。ほかの年度でも、男子と女子の平均差はかなり小さく、9秒前後で拮抗しています。
この年代では、まだ体格差や筋力差が大きく出る前の段階です。そのため、走力は性別よりも、運動経験、敏捷性、走るフォーム、日頃の外遊びやスポーツ経験の影響が大きいのかもしれません。スカウトキャラバンに出てくるような子どもたちは、男子・女子を問わず、すでに高い運動能力を持っていると考えられます。
テニスでは、単純な直線スピードだけでなく、最初の一歩、切り返し、反応、バランスが重要です。3年生の時点で50m走が9秒前後というのは、基礎的な走力としてかなり良い水準であり、ここからテニス特有のフットワークへ発展していく土台があると言えます。

2年生・1年生は年度差が出やすい

2年生では、男子は9秒前後、女子も9秒前後から9秒台後半で推移しています。男子の最速平均は2023年の8.94秒、女子は2015年の8.95秒です。この年代で平均が9秒を切る年度があるのは、かなり高い走力だと思います。


1年生では、男女ともに9秒台後半から10秒前後が中心です。男子の最速平均は2023年の9.60秒、女子は2015年の9.57秒です。1年生段階では、まだ走り方そのものが安定していない子も多く、年度による上下もやや大きくなります。それでも、全国大会参加者の平均として見ると、10秒前後でまとまっているのは十分に速い水準です。
低学年では、身体の成長差、早生まれ・遅生まれ、運動経験の違いがタイムに出やすいと思います。そのため、1年生や2年生の50m走を見て「速い・遅い」を決めつけるよりも、現時点での基礎運動能力の一つとして見るのがよさそうです。

年長はサンプル差の影響が出やすい

年長は、他の学年に比べて参加者数が少ない年度があり、平均タイムの上下が大きくなりやすい学年です。男子は2021年に9.28秒という非常に速い平均を記録していますが、この年の年長参加者数は2名のため、少人数の影響を強く受けていると考えられます。
女子も年度によって10秒台後半から11秒台まで幅があります。年長の場合、まだ走るフォームや身体の使い方が安定していないことに加えて、参加者数も少なめです。そのため、平均値は参考にはなりますが、他学年よりも「年度ごとのブレ」が大きいものとして見る必要があります。
それでも、年長の段階でスカウトキャラバン全国大会に参加している子たちは、テニス経験や運動能力の面でかなり早い段階から目立っている層です。50m走のタイムも、単なる幼児全体の平均ではなく、競技に取り組んでいる子どもたちの中での数字として見るべきです。

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