(2025年)全日本テニス選手権を見に行こう:今年は100回記念大会、小中学生はずっと無料!

つい先日、アルカラス来日でジャパンオープンは大いに盛り上がりましたが、同じ有明で続いて全日本選手権が始まりました。早速本戦を観戦してきましたのでレポートします。



国内テニス界の最高峰である全日本テニス選手権、通称「全日本」。
日本テニス協会主催のこの大会は、年に一度、国内トップ選手が日本一を競い合う場。プロとアマチュアが共に戦うことのできるオープン戦という側面を持ち、長い歴史と数々のドラマを刻んできました。

全日本チャンピオンの称号は今も重く、選手にとってキャリアを語るうえで欠かせないタイトルです。ファンにとっては、伝統と新鋭が交錯し、ここで結果を出した選手は世界へ挑戦していきます。

2025年には第100回大会を迎えましたので、大会概要や歴史、特色、優勝者、ジュニアイベントも交えてご紹介します。

目次

大会概要と最近のトピック

全日本選手権は、例年10月上旬に本戦が、有明テニスの森公園(および有明コロシアムなど)を中心会場として行われます。2025年も本戦は10月5日~12日、会場は有明です。予選は9月下旬に、主に高崎・清水善造メモリアルテニスセンターで行われました。

項目内容
大会名称全日本テニス選手権
主催公益財団法人 日本テニス協会(JTA)
開催時期毎年10月(本戦)、予選は9月下旬
会場有明テニスの森公園・有明コロシアム(例年)
※過去には靱テニスセンター(大阪)、ビーンズドーム(兵庫)で開催された年もあり
創設1922年(男子シングルス・男子ダブルスからスタート)
種目男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス
試合形式原則トーナメント方式/シングルスは3セットマッチ
ダブルスはノーアド方式、混合はスーパータイブレーク採用あり
表彰男子シングルス優勝者=天皇杯
女子シングルス優勝者=秩父宮妃記念盾
男子ダブルス=摂政宮杯/女子ダブルス=朝吹杯/混合ダブルス=JTA杯
賞金制度年度により変動
特徴国内最高峰の大会/プロ・アマ混合のオープントーナメント
100年の伝統を持ち、日本テニスの「日本一」を決める舞台

アクセス

会場図

有明全体

有明コロシアム


全日本テニス選手権の歴史

西暦出来事
1922年男子シングルス・男子ダブルスで大会創設
1924年女子シングルス・女子ダブルスを追加
1935年混合ダブルスが正式種目に
1943–1945年戦時下のため中断
1979年プロ・アマ混合のオープントーナメント化
1984年有明テニスの森を中心会場に定着
2005年タイトルスポンサー制度導入
2018年靱テニスセンター(大阪)で開催
2021年ビーンズドーム(兵庫)で開催
2025年第100回記念大会を迎える

過去の優勝者例と大会の顔ぶれ

全日本には多くの名選手が名を刻んでおり、その優勝者一覧には日本テニス界の歴史が凝縮されています。ここでは男子・女子それぞれのシングルス優勝者例を挙げながら、未来世代へのつながりも見ていきます。

男子シングルス優勝者の例として、創設期には福田雅之助、原田武一などの名が並びます。近年では、西岡良仁や内山靖崇、添田豪、本村剛一らが優勝経験を持ち、国内トップの実力を示してきました。 

女子シングルスでは、1924年の黒井悌子が初代優勝者として名を残し、その後も加茂幸子や宮城黎子、伊達公子、杉山愛、深津や奈良くるみ、石井さやかといった選手たちがタイトル保持者となっています。 

こうした優勝者たちを見ると、国内の勢力図の変遷が透けて見えます。戦前からの古典的戦力、戦後の新興勢力、近年では学生世代やプロ選手の混在、さらには若手の挑戦も目立つようになりました。全日本は流行や技術の変化を映す鏡でもあります。

2025年のドローと経過

やはりトーナメント表が一番見やすいですよね。
10/8時点の経過と併せてどうぞ。


ジュニアイベント

全日本選手権そのものはトップ選手を対象とした大会ですが、それを支える裾野にはジュニア層の存在があります。大会運営や関連イベントとして、ジュニアや若手向けのイベントを併催する動きが見られます。

小田凱人 × 国枝慎吾 エキシビジョンマッチ開催2025年10月12日(日)第2試合(女子ダブルス決勝)終了後(予定)
テニス日本リーグ出場選手によるクリニック①小学生・中学生向け
日時:10月11日(土)9時~10時00分
②高校生向け
日時:10月12日(日)9時~10時30分 
10/8現在、①はまだ参加可能!
ARIAKE WOW! (草トーナメント開催)10月11日~12日開催事前申込
国歌斉唱10月11日(土):江東少年少女合唱団
10月12日(日):川合結人さん
絵画展口と足で表現する世界の芸術家たち西口ダイニングルーム
テニピン現地でコートを準備(週末?)東ブース(正面入り口と逆側)
サイン会現地でスペースを準備(週末?)東ブース(正面入り口と逆側)

毎度、イベント告知は後手。
全日本はこれが勿体ないところかもしれません。
テニスクリニックは先着無料で、小中学生でまだ空きがありますが、これはまず間違いなく、皆さま気づいていないだけ!

観戦無料で、テニスも有明でできるんですよ!!

ネットで開示されたイベントは明確ですが、現地でブースを準備済のものはまずやるでしょう。
が、いつどのようにやるのか不明です。

サイン会は下記。ブースは既に設置済。

なお、サイン会は現地で案内が流れ、早い者勝ちです。
例年先着○○名など会場で告知され、上記へ行くともらえます。

テニピンもブース設置済。週末かなと予想。

これらは正面入り口から入って、逆側の東ロビーに向かってください。

チケット料金

本戦10/9まで無料

10/10以降は有料(小中学生以下は無料!)

【開場/試合開始】
10月10日(金) 9:00開場 10:00試合開始
10月11日(土) 9:00開場 10:00試合開始
10月12日(日) 10:00開場 11:00試合開始

【チケット料金】 ※当日料金は下記+500円/枚
■VIP席(エリア内自由席)※駐車券、プログラム、バックヤードツアー、お弁当+ドリンク、専用休憩室、記念品(選手サイングッズ、専用IDカード等)
10日(金):12,000円/11日(土)・12日(日):15,000円
■コートサイド席(エリア内自由席)
10日(金)~12日(日):5,000円
■自由席 ※小中学生以下は無料
一般(大学生含む) 10日(金)~12日(日):2,000円
高校生 10日(金)~12日(日):1,000円
車いす※同伴者込 10日(金):2,000円/11日(土)・12日(日):4,000円


無料でレベルの高い試合を観戦

上述の通り、なんと本戦も2Rあたりまで観覧無料。
小中学生はずっと無料です。ジュニアはとても勉強になりますよ。

難しいことは不要。見てるだけで良いです。
ぼーっと見て楽しむ我々大人(失礼!)と異なり、子供は吸収力が違います。

見ているだけで、自然とフォーム、フットワーク、球筋が暗黙知として頭の中に入っていきます。
これがセンスという都合の良い言葉で、醸成されていきます。

見どころは、若手 vs ベテラン の対決。特に勝ち上がるのが難しい決勝戦や準決勝で、若手が台風の目になることがあります。「番狂わせ」が出やすいのも全日本ならではです。

次に プレースタイル。サーブ&ボレー、ベースライン戦術、スライス戦術、ドロップやネットプレーなど、選手の個性が出やすいコート設計・マッチアップにも注目すると面白くなります。

最後に

現地で杉山愛さんや鈴木貴男さんなど、往年のスターが全日本選手権に対する思いを動画で出していました。
ここで皆さま、誰かしらが仰るのが全日本選手権に対する注目度。

ここまで述べませんでしたが、皆さま感じましたか?
席が少し寂しいです。

アルカラスのジャパンオープンの際は超満員で万博のごとく当日券の販売に行列ができたのに、全日本選手権は無料で入れるのに空席が目立ちます。

しかし、毎年、今年も、両方見てきた私が断言します。
全日本は、レベルの高いテニスをじっくり観戦できて、ジュニアにとって無料で勉強になる良い機会です。
ご飯食べながらでも見れるんですよ。なんて贅沢な。

また、選手達との距離も近いです。
アルカラスは接したわずかな数の子供の顔は覚えていないでしょうが、ここに出た選手は、今後繋がっていく可能性も大いにあります。競争率が下がるので、サインいただける可能性もぐっと高い。選手もジュニアがサインなど繋がりを求めて寄ってきてくれるのは嬉しいと聞きました。

まだ試合は続きますから、是非日程が会えば、有明へ足を運んでいただければと思います。

公式HP
全日本選手権

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