テニス選手とコーチの相性は非常に重要です。
この点、選手の技術面やメンタル、人間的にも成長させてくれるような、素晴らしいコーチのタイプというのは一つにはくくれません。選手の性格と相性の良いコーチは様々です。
このため、コーチのよくあるタイプを2軸で4分類したうえで、全てに共通してプラスにしかならないものを踏まえ、検討します。
厳しいか優しいか
まず、厳しいか優しいか。
優しいのが良いかというと、必ずしもそうではなりません。厳しさを併せ持つことがテニスの逆境でも動じない精神力を養えることもあります。一方で、これは現代ではハラスメントと表裏一体で、方向性を間違えるとテニスが嫌になってしまうリスクを抱えます。
元気で明るいか、クールで物静かか
次に元気で明るいコーチか、物静かでクールなコーチか。
これも前者の方が良いイメージがありますが、合う合わないは人それぞれ。大事なのは中身ですから、落ち着いたコーチの方が合う子もいます。
共通してあれば望ましい3つのポイント
コーチのタイプは色々あれど、あれば良い3つの評価軸があります。
形式要件:十分な実績があるかorコーチ資格はあるか
最初はコーチの事を知りませんので、信頼する尺度として、形式要件も大事な所です。
この点、実績とコーチ資格を挙げましたが、実績と教えるスキルはまた別です。
実際に教え方が上手であることがわかれば問題ないのですが、入口で判断するにあたりコーチ資格を持っていると安心です。
実質要件:実際に教え方は上手か
たとえ華々しい経歴があっても、教え方が上手かどうかはまた別。
その実績は個人の身体能力や環境、努力によってなしえたもので、この結果を持って教え上手かどうかはわかりません。
これは数回指導を受ければ認識できるところです。
基本志向:親身になって教えて頂けるか
コーチの考え方も重要です。
指導に熱が入っているかどうか、とも言えます。
スクールでも仕事として淡々とこなしている感じのコーチもいれば、よく考えて細かいところまで見てくれる、その前後も気にかけてくれる、など随所の気配りでわかります。
このようなコーチは大事にすべきです。
コーチのタイプ4分類

熱血指導型
元気で厳しく、とにかくパワフル。
お子様も鼓舞してくれますので、元気な子供にピッタリ。
指導が厳しいこともあるので、多少怒られても物おじせず、動じない性格、直感型の子が合います。
テニスでは全体的に元気なコーチが多いので、このタイプのコーチは選手クラスにたくさんいます。
合理的思考型
厳しく、クールに、頭脳派が多い理論派。
厳しさを併せ持ち、冷たいという印象を与えることも。
真面目でしっかりと取り組んでくれることが必要で、上述の3要件が揃っているかどうかもポイントとなります。
中身が伴っていないといけないということですね。
話をよく聞き、理論的に考えながらテニスをするタイプの子が合います。
メンタル重視型
物静かで優しく、包容力があるコーチ。
試合でうまくいかなくても元気づけてくれて、練習も終始穏やか。
落ち込むことが多く、厳しい環境が苦手な子はゆったりやることも大事。
厳しく叱責することもなく、マイペースでやりたい子に合うコーチです。
自己肯定感重視型
明るく、優しく、褒めて伸ばすタイプ。
強いて言えば、一番望ましいタイプかもしれません。
テニスだけにとどまりませんが、今の子供の教育は自己肯定感の醸成が重要視されています。
自分自身を認めてくれることで、自信を持ち、モチベーションを高め、前向きに日々練習に取り組めるようになります。自分自身に自信がなく、やや元気がない子の他、あらゆる子に合いやすいコーチです。


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