お子様の初めてのテニススクール、どこに行くか迷いますよね。
テニススクールはどのエリアも幅広く展開しており、複数の選択肢があるのではないでしょうか。
テニスを始めるにあたり、大きく3つぐらいに分けられると思います。
①初心者(ノープラン)
②強くなりたい(なってほしい)
③楽しくやりたい(やってほしい)
通うにあたり、何か意図があるかないかという分類ですね。主体は親子どちらでもおなじです。
②の場合はその先の選手育成も念頭に入る選択肢になりますが、誰しも最初から選手クラスに入ることはできません。
ある程度の実力をつけて、認められて入ることとなるので、タイムラグがあります。また、その難易度もまちまちで、人気があるスクールほど難しい、ある程度の相関関係はあります。このため、選手クラスに入りやすいルートを考えると良いでしょう。
選手クラスのカテゴリはスクールによって変わってきますが、通常はグリーンボールからでしょう。
このため、どこかでテニスを学び、同学年で相対的に上手になる必要があります。
早くて小2あたりですが、プレ選手クラスの位置づけに入れれば十分です。逆に小5あたりでテニスを始める場合、小学校の大会を目標として選手クラスに入るのは、ほぼ試験フリーで入れるスクールでないと厳しいです。
このように最短が名門スクールの一般ジュニアクラスか、というとそうでもない点にご注意ください。
選手クラスと一般ジュニアクラスは全くの別物です。
選手クラスは強くなるために週に何回も練習できますが、ジュニアクラスは週に1回からで、楽しさ重視です。これを2回に増やすと、そのクラスの中では上手になりますが、まだ選手クラスとは練習の質に差があります。
選手クラスへ上がるためには、そのジュニアクラスやスクール内でセレクションされる必要があり、そうでない限りは機会損失となり、成長が遅くなります。ちょっとした違いで、簡単に半年以上違いが生じます。
このため、最初から名門スクールに決め打ちするのではなく、どこの選手クラスに入れそうか、と柔軟に考えるのも良いです。
その際のジュニアクラスの選び方は、コーチの質(スクール方針)と人数でしょう。
探せば、少人数のジュニアクラスのテニススクールはたくさんあります。
人数が少ないとたくさん打てます。スクール運営上、6~7人に1人が必要十分な所で、10人以上いるクラスでは2人程度欲しいところです。ただ、コーチが2人いても1面であれば10名以上は、コートを広く使うに伴い、徐々に効率が落ちてきます
たくさん打つと上達も比例して加速しますが、フォームやフットワークの基本ができていないと結局遠回りになり、怪我もしやすいです。このため、ここでしっかり教えてくれるコーチが必要となります。ジュニアテニスは楽しくやることが主目的ですから、フォームは二の次のところも多いです。
コーチの質と書きましたが、広義ではスクールの指導方針とも言えますね。実績あるコーチも、ご自身は細かく指導されたはずですが、ただニコニコして何も修正しないことが多々あります。また、アルバイトのコーチが多いため、指導方針がコーチによって変わる場合、一定期間ですぐにコーチが変わってしまう場合も要注意です。
上手くなるには楽しいの延長にあるのが基本かつ重要ですが、楽しくやる≠好きなように打つ、ということも意識する必要があります。
この2点だけクリアできていれば良いので、近所に拘らず、いくつか探してみてください。インドアでも、名門でなくても構いません。スクールが名門でなくても、テニスで実績があり、正しく教えられるコーチはたくさんいます。
正しい指導の下、たくさん練習すれば早く上達します。週に複数回通って、1~2年で選手クラスへ検討すれば良いでしょう。そのスクールに選手クラスがない場合、コーチの多くは気持ちよく送り出してくれるはずです。中には紹介してくれることもあります。
一方で、③の方は、ウィンブルドンだプロだという話ではなく、習い事の一環として通うことになると思います。
この場合は、まずは楽しくやってもらうことが一番ですから、近所で、、と言いたいですが、少しだけご一考ください。
テニススクールのHPはどこも同じように見えますが、その中身はかなり差があります。
これもまたコーチの差だったりしますが、この場合は、コーチが子供を楽しませる技術の差です。
いつも明るく、上手くいかない子にも元気づけて、モチベーションを上げて維持させる。これは社会人テニスでも一緒ですが、この技術には大きな差があります。
子供がテニスを好きになれば②に変化することもありますし、事実このパターンも多いでしょう。
①は上記③と同様に考えれば良いのですが、2点ほど基本事項があります。
振替ルールとインドアです。
まず振替ですが、振替回数のルールは、下記をチェックしておきましょう。
・開始前、いつまで変更可能か・・直前まで変更可能だと望ましい
・ネットから可能か・・近年は多くのスクールで対応しており、要確認。
・振替先の数、期限・・長い方が良い。最低2か月、3か月以上あれば望ましい
どのテニススクールも他を意識しているので、似たり寄ったりですが、細かいところでは差があります。
近所にあるスクールの中で、インドアも比較検討されると良いでしょう。
インドアはお子様はもちろん、保護者の観覧にも優しく、環境は雲泥の差です。
アウトドアのコートは、サーフェスが何であれ、とにかく夏は猛暑、冬は極寒です。
屋内スペースが限られることも多く、毎回居場所に困ることも。どちらかというと古い施設も多く、トイレも衛生的かというと、まちまちです。インドアはその点、綺麗なことが多いです。
お子様も夏は夜も暑いし、冬は夕方から極寒。雨が降ったら中止ですし、小降りだと行くか迷うし、、
楽しむことが目的であれば、インドアを知らずに進めるのはちょっと勿体ないかなと思います。
インドアでも冷暖房完備のところとそうでない所があります。もちろん前者がよいですが、夏は風通しがよく、冬は閉めることさえできればだいぶ違いますので、ケースバイケースでしょう。
このように、テニススクールの選び方は、目的に応じてシンプルに区分できると考えます。
一番近いところだけでなく、できれば複数で比較検討してくださいね。
最初に見学に行くと、必ず入会を勧められます。お子様が愛着わけばそれで良しですが、最初から二つ行って決めようね、などとお子様に予め伝えておくと良いでしょう。
まとめると下記のとおりです。
目的別
①初心者(ノープラン)・・③と同様、但しインドアの環境など、スクールを複数チェックしたい。
②強くなりたい(なってほしい)・・名門スクールが必ずしも最短ではない。正しい技術の指導と、練習環境(人数)で、正しく早く上達できる環境を。
③楽しくやりたい(やってほしい)・・子供がテニスが好きになるよう、明るく面倒見の良いコーチ、そのような指導方針を展開するテニススクールを見極める。
スクール別
近所のスクール:近いことは大事だが、必ずしも最善かはわからないため、複数検討がおすすめ。
楽しいエンジョイテニス:子供のモチベーションを高める意味では有用。但しフォーム指導をしないスクールもあり注意。振替ルールと指導方針を要チェック。
名門スクール:選手クラスとは別物。ジュニアクラスの環境が、選手クラスへの最善かはわからない。
インドア:気軽に始めるにあたり悪くない。親子ともに天候に左右されないストレスフリーなテニスを。
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