小学生を対象に一番強いテニススクールを客観的に検証しようとした場合、正確な算出は困難です。
しかし関東に限れば、関東ジュニアランキングを用いて、上位に絞ればある程度実態に沿った結果を抽出できます。また、2024年12月と2025年8月のデータは同じ年度で集計されているため、それぞれの成長率を参考データとして分析比較しました。
ランキング作成基準
今回、最新2025年8月15日付の実際のランキングを基に、2024年12月と比較しながら下記の基準で整理しました。
私の判断は介入していません。
強い選手を輩出するスクールを判断するにあたり、一人だけの活躍であれば、信憑性も限定されます。
その選手が大谷翔平の如く特別な存在かもしれないし、他も通っていたり、何か特別な事情があるかもしれません。
このため、3位が1人いるスクールより、僅差で4位、5位、6位がいるスクールの方が魅力があるだろう事由を踏まえ、ランキングの主軸は選手数も踏まえた合計ポイント数としました。
但し、合計ポイントだけであれば、人数が多ければ合計ポイントが際限なく増えてしまいます。このため、対象はベスト300に限定。関東ベスト300は、ある程度試合数をこなさないと至りません。つまり、強い選手として検討対象に含める足切り的意味合いが含まれます。
この範囲では、選手が多ければ多いほど合計も増えることとなります。これは都道府県の枠決定やドント方式と沿った思考です。
ベスト300で区切ることで、平均ポイント数も活用しやすくなります。ある程度強い選手の中で、平均ポイントが高ければ、強いスクールを図る指標となります。
更に、そのスクールのベスト3もそれぞれ合計、平均を併記しました。これは、数が多い場合に上位層の強みを示したものです。1人しかいないスクールと複数人いるスクールを比較した手法と同様の指標です。
1人しか強い子がいないスクールより、同等の実力の子が3人いるスクールの方がいいですよね。
最後に、同じ年次、同じベスト300を対象に、違う時系列で成長率を分析しました。
これでどれだけ伸びたのか?も付記。伸びる選手が多いチームは強いチームです。
このように、一つの視点ではなく、様々な視点で検討できるように作成しました。参考になればと思います。
強いテニス選手が多いスクールランキングベスト30(関東)
男子U12 ベスト30
1–10位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ | 11 | 1323.0 | 120.27 | 611.0 | 203.67 |
2 | 有明ジュニアテニスアカデミー | 9 | 1265.0 | 140.56 | 767.0 | 255.67 |
3 | SYSテニスクラブ | 9 | 1129.0 | 125.44 | 630.0 | 210.00 |
4 | 与野テニスクラブ | 5 | 833.0 | 166.60 | 675.0 | 225.00 |
5 | Ampersand Tennis Academy | 6 | 828.0 | 138.00 | 603.0 | 201.00 |
6 | シードテニスクラブ | 4 | 823.0 | 205.75 | 741.0 | 247.00 |
7 | グリーンテニスプラザ | 6 | 821.0 | 136.83 | 600.0 | 200.00 |
8 | A&Aテニスアカデミー | 6 | 749.0 | 124.83 | 485.0 | 161.67 |
9 | ルネサンス鷹之台TC | 4 | 733.0 | 183.25 | 665.0 | 221.67 |
10 | 狛江インドアJr ATP | 4 | 733.0 | 183.25 | 665.0 | 221.67 |
11–20位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 桜田倶楽部 | 6 | 692.0 | 115.33 | 488.0 | 162.67 |
12 | 志津テニスクラブ | 4 | 682.0 | 170.50 | 491.0 | 163.67 |
13 | 荏原SSC | 7 | 668.0 | 95.43 | 374.0 | 124.67 |
14 | 国立グリーンテニスクラブ | 3 | 666.0 | 222.00 | 666.0 | 222.00 |
15 | むさしの村ローヤルJr | 5 | 661.0 | 132.20 | 480.0 | 160.00 |
16 | 田園テニス倶楽部 | 3 | 650.0 | 216.67 | 650.0 | 216.67 |
17 | つくばテニスカレッジ | 4 | 648.0 | 162.00 | 487.0 | 162.33 |
18 | レイムテニスセンター | 3 | 638.0 | 212.67 | 638.0 | 212.67 |
19 | 京王赤城アカデミー | 3 | 626.0 | 208.67 | 626.0 | 208.67 |
20 | 荏原SSC第2 | 3 | 615.0 | 205.00 | 615.0 | 205.00 |
21–30位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
21 | 立川ルーデンス | 3 | 611.0 | 203.67 | 611.0 | 203.67 |
22 | 狭山グリーンテニスクラブ | 3 | 598.0 | 199.33 | 598.0 | 199.33 |
23 | 武蔵野グリーン | 3 | 585.0 | 195.00 | 585.0 | 195.00 |
24 | ルネサンス東伏見 | 3 | 574.0 | 191.33 | 574.0 | 191.33 |
25 | TAK Tennis Academy | 3 | 562.0 | 187.33 | 562.0 | 187.33 |
26 | Team YUKA | 3 | 560.0 | 186.67 | 560.0 | 186.67 |
27 | 調布グリーンテニスクラブ | 3 | 558.0 | 186.00 | 558.0 | 186.00 |
28 | 浦和テニスクラブ | 3 | 554.0 | 184.67 | 554.0 | 184.67 |
29 | Team Satellite さくら野火止 | 3 | 552.0 | 184.00 | 552.0 | 184.00 |
30 | ライジングテニスクラブ | 3 | 548.0 | 182.67 | 548.0 | 182.67 |
女子U12 ベスト30
1–10位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ | 14 | 2784.0 | 198.86 | 1575.0 | 525.00 |
2 | 初石テニスクラブ | 5 | 1052.0 | 210.40 | 886.0 | 295.33 |
3 | TEAM YTP 田無 | 5 | 890.0 | 178.00 | 603.0 | 201.00 |
4 | 吉田記念テニス研修センター | 6 | 873.0 | 145.50 | 560.0 | 186.67 |
5 | 京王赤城アカデミー | 4 | 866.0 | 216.50 | 784.0 | 261.33 |
6 | 荏原SSC | 6 | 846.0 | 141.00 | 674.0 | 224.67 |
7 | 松原テニスクラブ印西 | 7 | 810.0 | 115.71 | 547.0 | 182.33 |
8 | レイムテニスセンター | 4 | 754.0 | 188.50 | 693.0 | 231.00 |
9 | Team Satellite さくら野火止 | 2 | 737.0 | 368.50 | 737.0 | 368.50 |
10 | Fテニス | 6 | 712.0 | 118.67 | 484.0 | 161.33 |
11–20位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 志津テニスクラブ | 4 | 693.0 | 173.25 | 487.0 | 162.33 |
12 | 有明ジュニアテニスアカデミー | 4 | 660.0 | 165.00 | 492.0 | 164.00 |
13 | 狛江インドアJr ATP | 3 | 646.0 | 215.33 | 646.0 | 215.33 |
14 | 与野テニスクラブ | 4 | 589.0 | 147.25 | 476.0 | 158.67 |
15 | SYSテニスクラブ | 3 | 574.0 | 191.33 | 574.0 | 191.33 |
16 | ルネサンス鷹之台TC | 2 | 560.0 | 280.00 | 560.0 | 280.00 |
17 | A&Aテニスアカデミー | 2 | 556.0 | 278.00 | 556.0 | 278.00 |
18 | 東京グリーンテニスクラブ | 2 | 552.0 | 276.00 | 552.0 | 276.00 |
19 | 多摩テニスクラブ | 2 | 548.0 | 274.00 | 548.0 | 274.00 |
20 | シードテニスクラブ | 4 | 547.0 | 136.75 | 443.0 | 147.67 |
21–30位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
21 | 浦和テニスクラブ | 2 | 540.0 | 270.00 | 540.0 | 270.00 |
22 | ライズテニスサービス | 2 | 538.0 | 269.00 | 538.0 | 269.00 |
23 | 大宮グリーンテニスクラブ | 2 | 534.0 | 267.00 | 534.0 | 267.00 |
24 | 柏テニスクラブ | 2 | 530.0 | 265.00 | 530.0 | 265.00 |
25 | 川口グリーンテニスクラブ | 2 | 528.0 | 264.00 | 528.0 | 264.00 |
26 | つくばテニスカレッジ | 2 | 526.0 | 263.00 | 526.0 | 263.00 |
27 | 所沢グリーンテニスクラブ | 2 | 524.0 | 262.00 | 524.0 | 262.00 |
28 | 調布グリーンテニスクラブ | 2 | 522.0 | 261.00 | 522.0 | 261.00 |
29 | 志木テニスクラブ | 2 | 520.0 | 260.00 | 520.0 | 260.00 |
30 | 千葉グリーンテニスクラブ | 2 | 518.0 | 259.00 | 518.0 | 259.00 |
総合(男子+女子) ベスト30
1–10位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ | 25 | 4107.0 | 164.28 | 1575.0 | 525.00 |
2 | SYSテニスクラブ | 12 | 1574.0 | 131.17 | 750.0 | 250.00 |
3 | シードテニスクラブ | 8 | 1470.0 | 183.75 | 999.0 | 333.00 |
4 | Team Satellite さくら野火止 | 5 | 1451.0 | 290.20 | 1242.0 | 414.00 |
5 | 荏原SSC | 13 | 1430.0 | 110.00 | 674.0 | 224.67 |
6 | 与野テニスクラブ | 9 | 1422.0 | 158.00 | 856.0 | 285.33 |
7 | 有明ジュニアテニスアカデミー | 10 | 1365.0 | 136.50 | 767.0 | 255.67 |
8 | 志津テニスクラブ | 8 | 1217.0 | 152.13 | 610.0 | 203.33 |
9 | 初石テニスクラブ | 6 | 1170.0 | 195.00 | 897.0 | 299.00 |
10 | Ampersand Tennis Academy | 8 | 1164.0 | 145.50 | 704.0 | 234.67 |
11–20位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | グリーンテニスプラザ | 7 | 1156.0 | 165.14 | 600.0 | 200.00 |
12 | 吉田記念テニス研修センター | 6 | 873.0 | 145.50 | 560.0 | 186.67 |
13 | 京王赤城アカデミー | 4 | 866.0 | 216.50 | 784.0 | 261.33 |
14 | 荏原SSC第2 | 3 | 615.0 | 205.00 | 615.0 | 205.00 |
15 | 狛江インドアJr ATP | 4 | 614.0 | 153.50 | 488.0 | 162.67 |
16 | 松原テニスクラブ印西 | 7 | 810.0 | 115.71 | 547.0 | 182.33 |
17 | レイムテニスセンター | 4 | 754.0 | 188.50 | 693.0 | 231.00 |
18 | F テニス | 6 | 712.0 | 118.67 | 484.0 | 161.33 |
19 | 国立グリーンテニスクラブ | 3 | 666.0 | 222.00 | 666.0 | 222.00 |
20 | むさしの村ローヤルJr | 5 | 661.0 | 132.20 | 480.0 | 160.00 |
21–30位
順位 | 所属団体名 | 選手数 | 合計ポイント | 平均ポイント | ベスト3合計ポイント | ベスト3平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
21 | 田園テニス倶楽部 | 3 | 650.0 | 216.67 | 650.0 | 216.67 |
22 | つくばテニスカレッジ | 4 | 648.0 | 162.00 | 487.0 | 162.33 |
23 | 浦和テニスクラブ | 3 | 630.0 | 210.00 | 540.0 | 180.00 |
24 | ライズテニスサービス | 3 | 628.0 | 209.33 | 538.0 | 179.33 |
25 | 大宮グリーンテニスクラブ | 3 | 626.0 | 208.67 | 534.0 | 178.00 |
26 | 柏テニスクラブ | 3 | 624.0 | 208.00 | 530.0 | 176.67 |
27 | 川口グリーンテニスクラブ | 3 | 622.0 | 207.33 | 528.0 | 176.00 |
28 | 所沢グリーンテニスクラブ | 3 | 620.0 | 206.67 | 524.0 | 174.67 |
29 | 調布グリーンテニスクラブ | 3 | 618.0 | 206.00 | 522.0 | 174.00 |
30 | 志木テニスクラブ | 3 | 616.0 | 205.33 | 520.0 | 173.33 |
上位スクールの特徴(ランキングポイント版)
- 自由ガ丘(総合1位):
総合4,107/ベスト3合計1,575/ベスト3平均525。
人数も多いが、上位も男女ともに突出。 - 有明ジュニア(男子上位):
男子合計1,265/ベスト3合計767/ベスト3平均255.7。
男子が目立つが、女子も660で存在感。 - 与野(男子効率の象徴):
男子平均166.6/ベスト3合計675。
伝統校はやはり強い。少数精鋭で勝ち切る。 - シードTC:
総合1,470/ベスト3合計999/ベスト3平均333。Best3の質が高い。 - SYS:
総合1,574/ベスト3合計750。男女合算でも安定して稼ぐ。 - Ampersand:
総合1,164/ベスト3合計704。神奈川の男子といえばAmpersand。 - 初石(女子強):
女子合計1,052/ベスト3平均295.3。女子の得点が高い。 - TEAM YTP田無(女子核):
女子合計890/ベスト3平均201。少数精鋭で上位を確保。直近やや変動あり。 - 吉田記念TTC:
女子合計873/ベスト3合計560。伝統校。裾野と核のバランスが良い。 - レイムTC(女子核強):
女子合計754/ベスト3平均231。埼玉で女子と言えばレイム。ポイントを効率的に獲得。
読み方:
- ベスト3合計=“核”の総火力。上位大会での勝ち切り力を反映。
- ベスト3平均=上位3名の1人あたり期待値。看板選手の強さ。
- 平均ポイント=育成効率・中間層の底上げ度合い。総量(合計)を押し上げる。
各都道府県の特徴
1. 東京(コード31)
- 総量トップ。スクール数・在籍選手の母集団が最大で、自由ガ丘・桜田・有明・狛江インドアなどランキングポイントの核を複数抱える。
- 特徴:
- 自由ガ丘インターナショナルは男女総合1位(合計4,107/Best3合計1,575/Best3平均525)。看板の強さ×層の厚さが同時に成立。
- 有明Jrも男子でベスト3合計767と核がはっきり。桜田・狛江は選手数に対する平均値が高く、調布あたりにクラスターを形成。東京全体として「核と面の両立」が進む。
- U11以下の母集団も最大規模。U11→U12の残存率(昇格)が安定しており、来季もベスト3の更新余地が広い。各年度に強者がいる。
- まとめ:東京は「総量×核」で依然優位。平均ポイントの底上げも続き、翌期も上位を維持・拡大しやすい地盤。
2. 神奈川(コード32)
- 総量は東京に次ぐが、効率が高い。選手数に対する平均ポイントが高いスクールが多い。
- 荏原SSC・Team YUKA・神奈中スクールなどが支柱。
- 特徴:
- 荏原SSCはやはり神奈川の顔。男女ともベスト3合計が堅調で、両翼型(男子・女子のバランス)の典型。
- Team YUKAは少数精鋭で平均ptが高く、効率指向の伸ばし方が目立つ。
- 神奈中は母集団はあるが、平均値の押し上げとベスト3の密度向上なるか。
- まとめ:東京に比べ「核依存」が強く、少数精鋭×効率で上位を刈り取るスタイル。
3. 埼玉(コード34)
- 効率型の象徴。与野・グリーンTP・志津など、少人数でも平均とベスト3が高い。
- 特徴:
- 与野はやはり埼玉の顔。男子の平均166.6・ベスト3合計675で、「質で勝つ」構成が鮮明。
- グリーンTP(グリーンテニスプラザ)は男子合計821・平均136.8・ベスト3合計600。少数精鋭の核が機能。
- まとめ:母集団は東京に比べ小さいが、平均ポイント×ベスト3密度で上位に絡める伸長ベクトル。
4. 千葉(コード33)
- 志津・松原印西・ルネ鷹之台・初石など強豪ぞろい。女子の核を軸に安定してポイントを積む。
- 特徴:
- 松原印西は総量型。女子で合計810・ベスト3合計547と「量と質のバランス」。
- ルネ鷹之台は男子・女子いずれもベスト3の一撃が強く、少数でも上位に食い込む構造。
- 初石は女子で合計1,052・ベスト3平均295.3。効率派の代表。
- まとめ:安定してベスト30を確保する中規模地域。効率指標で東京・埼玉に迫る。
5. その他地域
- 群馬(MAT前橋)・茨城(Team Satellite さくら野火止)・山梨(LaCL)など、単発ながらベスト3の密度が高いスクールを持つ。
- 特にさくら野火止は女子でベスト3平均368.5(2名)と高効率。地方から全国区へ伸ばせる核を備える。
U11の将来性
地域別検討
- 東京:母集団が大きく安定。昇格率(U11→U12残存)は高く、平均伸長幅は中~高レンジ。
- 神奈川:効率派。少数精鋭でもベスト3平均が高く、翌年の上位定着率が高い。
- 埼玉:昇格率も伸長幅も大きい。小規模でも勝ち切る設計で、U11→U12でのスコア上積みが顕著。
- 千葉:安定。母集団と効率のバランスが良く、確実に昇格・残存させる運用力。
男女別検討
- 男子U11:人数ボリュームが大きく、来季U12上位に射程。母集団×ベスト3平均の掛け算が高いスクール(自由ガ丘/Ampersand ほか)が“次の核”を抱える。
- 女子U11:トップの密度が高く、ベスト3平均は男子より高い傾向。初石・TEAM YTP・レイムTCなど女子効率派に有望株多数。
- 実務ヒント:保護者は平均ポイント(育成効率)+ベスト3平均(看板の強さ)を併読すると、中位→上位の押し上げ余地とチームの勝ち筋が把握しやすい。
成長した選手が多いテニススクール上位 2024年12月→2025年8月(ランキングポイント基準)
- 有明ジュニアテニスアカデミー… 成長人数が多く、合計・平均ともにポイント上積みが大きい。男子のベスト3が牽引。
- 自由ガ丘インターナショナル… 母集団が厚く、看板層の継続伸長で総量も増加。女子の核の強さが際立つ。
- グリーンテニスプラザ… 少数ながら平均増分が大きい効率型。ベスト3の密度が高い。
- Ampersand Tennis Academy… 少数精鋭で平均の伸長が顕著。男子の勝ち切りでポイントが積み上がる。
- SYSテニスクラブ… 在籍数の底上げと看板の維持で総量が増加。核と面のバランス。
- A&Aテニスアカデミー… 対象選手の多くが増分を確保。効率的な試合投入が機能。
- 与野テニスクラブ… 平均伸長が大きく、少数でも上位に迫る。効率の良い大会選択が鍵。
- ルネサンス鷹之台TC… 一人当たりの伸びが大。ベスト3のスコア密度が高い。
- LaCLテニスアカデミー… 少人数でも平均増分が大。精鋭の積み上げが直結。
- 狛江インドアJr ATP… トップの伸長幅が大で、核の一撃が総量を押し上げる。
※本セクションはランキングポイント基準での比較。12月(前期)と8月(当期)の同一選手群の差分をベースに、スクールごとの合計増分・平均増分・増分人数比を総合評価しています(協会系は集計から除外)。個人名の記載は避けています。
- 総量(合計増分)では 有明Jr/自由ガ丘/グリーンTP/Ampersand/SYS が牽引。
- 効率(平均増分)では 狛江/ルネ鷹之台/LaCL/与野 の少数精鋭型が目を引く。
- 運用示唆:ベスト3の密度×大会投入(出場数の最適化)が伸長幅に直結。看板選手のピークを重ねつつ、中位層の平均を押し上げる編成が有効。
U11基準(2024/12の11歳だけを追跡)→ 2025/8 の伸長
- 総合(U11基準)
- グリーンTP/Ampersand/A&A/与野は、U11母集団の育成とポイント上積みが両立。平均増分が高い=来季の上位定着力が高い。
- 成長率は70~100%帯に分布するスクールが多く、U11→U12への“残存・昇格”が強い布陣。
- 男子U11
- 有明Jrは母集団×大会投入の運用が効き、合計・平均ともに上積みが大きい。
- 女子U11
- 自由ガ丘はU11でも母集団が大きく、出場増で面を押し上げ。レイムTC/A&A/Ampersandは人数が少なくても平均伸長が大きい。
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