2025年10月1日、川崎市多摩区のAnker フロンタウン生田にW Junior Tennis Academyがオープンし、注目されています。今回、新しいスクールをご紹介したのは理由が2つ。1点目は昨日の記事との関連、もう1点目はあまりに豪華なコーチ陣です。そして開校2週間を過ぎ、練習の良環境を背景に多くの有力選手が集まっていることがわかってきました。
新しい選手テニスのスクールですから、これから本格的にテニスを始める選手、移籍を考えようとしている選手が対象となります。そうなってくると上記都道府県のポジショニングの問題とも関連します。
神奈川は現状、男子はなかなかの激戦区ですが、女子は人数が減少中。東京と神奈川の間に歪が生まれています。
これを目的にスクールを選ぶことはないとはいえ、当アカデミーは東京に近いエリアに位置するため、小学校女子の高学年(4~5年生あたり)に影響が及びそうです。
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では、こちらのスクールの特徴をご紹介しておきましょう。
コーチが豪華:「丸山淳一×森田あゆみ×大矢 希」+複数コーチ
理念は「テニスで学び、夢のある人生を切りひらく」。
こちらのアカデミーの最大の特徴はコーチと言えるでしょう。あまりにビッグネームです。
実際に下記のコーチ陣が直接指導に当たっています。
- アカデミー代表:丸山淳一…元デ杯日本代表、元ナショナルチーム/オリンピックコーチ。杉山愛・岩渕聡・森田あゆみを指導。
- 校長:森田あゆみ…元WTA40位、ジュニア世界3位。14歳で全日本ジュニア18U優勝、15歳で全日本選手権優勝、北京五輪代表。
- ヘッドコーチ:大矢 希…元ジュニアフェド杯日本代表。全豪オープンJr出場、インターハイ団体・複優勝、インカレインドア複優勝、元早大主将・現同コーチ。
森田あゆみプロを指導された丸山氏ですからね、、、実際、直接教えていただけるようで、これは凄まじい魅力です。
この他複数コーチが指導に当たっており、10月開校直後では生徒との人数比で1:3~5程度の練習環境が維持されているようです。
これから人数が増えてきたらわかりませんが、現時点では非常に恵まれた環境です。
環境:アクセス、テニスコート
住所:川崎市多摩区生田1-1-1(Anker フロンタウン生田)
アクセス:JR南武線「中野島」駅/小田急線「生田」駅から各徒歩15分
駐車場:一般車101台(施設公式では97台)
親の実感として、駅徒歩15分は子ども単独通いにはやや遠いライン。
送迎前提なら駐車料金の上限・混雑時間帯・コートまでの動線まで確認しておくと、通学ストレスが大きく変わります。
また、テニスコートも複数準備され、10月はまだ生徒数が少ないため複数コートを使う必要がないほどたくさん打てます。
対象と時間割
対象は小4〜中3。平日(週5・週4・週3)の3パターンを選択可で、時間は17:30〜20:30固定です。
入会はセレクション参加が必須でレベルは高いでしょうが、新しいスクールということもあり、最初は有利でしょう。
まだ、週に3回からと柔軟な選択ができる点も大きいです。
塾との併存、試験期間や季節行事が重なる場合も安心です。
費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入会金 | 30,000円 |
| 月謝(週5) | 78,000円 |
| 月謝(週4) | 70,000円 |
| 月謝(週3) | 60,000円 |
| 更新費(年) | 10,000円 |
やや高額の印象は避けられませんが、指導陣の厚みを加味した費用対効果で考えると高くはないとも考えられ、遠方から通う選手もいるようです。
入会にはセレクションが必要です。まず入れるかどうかですが、時間割は固定(17:30–20:30)なので、学業や通学動線との両立を含めて最初の段階で相性確認が肝心。
ある程度の採算ラインまでは入りやすいかもしれません。定員に達したら以後は厳しくなるのはどこのスクールも同じでしょうね。既に相当人数集まっているようですので、年内には想定定員に達すると予想します。
土日は?
現状、曜日は平日のみと明記。
土日クラスの記載がないため、大会前のアップ、朝練や、練習試合の機会が課題となりますが、土日は試合が中心という構成になるのでしょう。また、この陣容のスクールで土日に何もないとは考えられず、何らかのフォローアップがなされていくと推察されます。
親として確認したいチェックリスト
- 土日の実施:補講・練習試合・遠征サポートの有無(※現状は平日表記のみ)。
- 帯同条件:遠征や大会の帯同必須/特定の大会は無料と記載されているが、必要時のフォローは?
- 進路支援:プロ育成チーム/強豪校/提携校への導線。
- セレクション基準:技術・フィジカル・態度・対話姿勢などの評価軸。
- 雨天時の対応:Salute インドアテニスガーデンがどの程度使える?(空いていれば使えるとの表記はあり)
メリット・デメリット
メリット
- コーチの質が圧倒的(丸山×森田×大矢)。トップ級の経験知を“仕組み化”して渡せる土台がある。
- IDPで個の成長を運営 やるべき課題が明文化され、変化に強い環境に期待。
- 境界エリアの活用 東京在住でも強豪との都大会を回避して神奈川から。
- 週3〜5の可変 ニーズに応じて参加できる。選手クラスへの移行も。
- 最初は少人数 新しいスクールは最初は少人数。プライベートに近い環境を享受しやすい。
デメリットとなる可能性
a) 土日不明 試合に出場する日はいいが、アップやすぐに試合が終わってしまった日の練習は?
b) 駅徒歩15分 駅から歩きはやや悪路。駐車コスト?が実問題。
c) 月謝ラインは価値相応だが、高額。帯同や遠征の条件は確認しておきたい。
d) 人数が増えた後、素晴らしい練習環境を維持できるか
まとめ
とても気になるスクールで、通学圏内のご家庭は非常に心揺さぶられるでしょう。
実際、開校直後10月14日調査時点では、間違いないスクールです。
有力選手も集まり、これから神奈川で一気に注目されるテニススクールになることは間違いないと見ています。
この点、お子様の気持ちも大事に、移籍検討していただきたいところです。
チームを移籍する際はいずれにしても慎重に。
コーチ同士も多くは知り合いですから、失礼な対応も引き継がれると解釈する方が自然です。


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